ミモ・ファルス

ミモ・ファルス：吉本興業のお笑いトリオ

ミモ・ファルスは、1980年代末から1990年代にかけて活躍した吉本興業に所属するお笑いトリオです。メンバーは、ボケ担当の岡田和幸、ツッコミ担当の小畑圭司、そしてもう一人のボケ担当である米原正毅の3人です。彼らは、運動能力を生かしたダンスやパントマイムを取り入れたネタで注目を集めました。

メンバー構成

• - 岡田和幸（1962年2月1日生まれ）：愛媛県出身で、ボケ担当です。彼は1982年に吉本総合芸能学院の1期生として入学し、その後の活動を通じて多くの経験を積みました。1985年には太平サブローに師事し、漫才修行をしました。

• - 小畑圭司（1965年12月1日生まれ）：香川県出身でツッコミを担当しています。彼も1985年にWヤングの平川幸男に弟子入りし、漫才の基礎を学びました。彼のツッコミは、スピード感があり、鋭いところが特徴でした。

• - 米原正毅（1964年3月6日生まれ）：ボケを担当し、大阪府池田市出身です。小畑と同じく1985年にWヤングに弟子入りしてしっかりと技術を磨きました。

経歴

三人は1982年に岡田が入学した吉本総合芸能学院を起点に知り合います。岡田は会社を辞めた後、JAC（ジャパン・アクション・クラブ）養成所へ進み、そこで米原と出会います。彼らは小畑とも出会い、以後共に活動を開始しました。

1986年には「ミモ・ファルス」として正式にデビューし、心斎橋筋2丁目劇場などで数々のパフォーマンスを披露しました。デビュー後、彼らは瞬く間に人気を博し、視聴者の心を掴むことに成功しました。

1988年には「第9回ABC漫才・落語新人コンクール」で最優秀新人賞を受賞し、その翌年には「NHK上方漫才コンテスト」で最優秀賞も獲得するなど、瞬発的な成長を遂げます。当時のネタは優れた運動能力を活かし、ダンスやパントマイムが盛り込まれ、特に若い観客層に支持されました。この活躍から、彼らは「吉本の少年隊」と呼ばれることもありました。

しかし、1990年にダウンタウンが東京に進出し、同世代の芸人たちも次々と別の道を歩むようになり、彼らも自然に解散へと至りました。その後、メンバーはそれぞれ異なる道を歩むことになります。小畑は新コンビを結成しましたが短期間での解散、米原も新たな漫才コンビを組みつつ活動を続けました。

現在では、岡田は「チャンバラJr.」という時代劇ユニットで活動を続けており、舞台を中心に活躍しています。また、彼らのスタイルに魅了された若手芸人たちが彼らの影響を受けたというエピソードも多く残っています。

まとめ

ミモ・ファルスは多くのファンから愛され続ける存在で、各メンバーは解散後もそれぞれのフィールドで活躍し続けています。彼らが吉本興業に与えた影響は今も色濃く残り、後輩芸人たちにとっては先輩としての存在感が強く評価されていることでしょう。

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