ミャンマーの世界遺産

ミャンマーの世界遺産

ミャンマーは、その豊かな歴史や文化を反映した世界遺産を持つ国です。1994年には、世界遺産条約を承認し、国際的な文化遺産の保護に向けた重要な一歩を踏み出しました。

文化遺産

ピュー古代都市群

ミャンマーの文化遺産の一部であるピュー古代都市群は、2014年に世界遺産に登録されました。これは、古代の都市の発展や文明の影響を示す重要な遺跡群で、歴史的な価値が高いとされています。特に、ピュー民族の独自の文化や建築技術が色濃く残っていることが評価され、登録に至りました。

バガン

もう一つの著名な文化遺産は、バガンです。バガンは、2019年に世界遺産に登録されることが決まりました。この地域には、数千の仏塔や寺院が建ち並び、仏教の重要な信仰の中心地となっています。バガンの考古地域と記念建造物群は、1997年においてナポリで開催された第21回世界遺産委員会にて、「情報照会」として議論された経緯があります。この時、周辺環境との調和が問題視され、特にゴルフ場の設置が議論の焦点となりました。バガンの美しい景観と歴史的遺産は、訪れる人々を魅了し続けています。

自然遺産と複合遺産

現在のところ、ミャンマーは自然遺産や複合遺産として登録されているものはありませんが、今後の登録が期待されています。

暫定リスト

ミャンマーは1996年に、以下の7件を世界遺産の暫定リストに記載しています。

1. マンダレーのコンバウン朝時代の木造僧院群：これらの木造僧院は、独特の建築スタイルや技術を示しており、歴史的な重要性があります。
2. パダ＝リンと関連洞窟群：自然と文化の融合した洞窟群は、古代の遺跡が数多く含まれています。
3. 上ミャンマーの古い都市群：インワ、アマラプラ、サガイン、ミングン、マンダレーの古都は、それぞれ異なる時代の重要な拠点でした。
4. ミャウーの考古地域と記念建造物群：古代の文明を物語る貴重な遺跡が存在しています。
5. インレー湖：美しい風景と独特のライフスタイルを持つ湖で、観光地としても知られています。
6. モン族の都市群：バゴーやハンタワディなどの都市は、文化的な影響を受けた歴史的地域です。

これらの遺産は、ミャンマーの豊かな文化と歴史を示すものであり、今後の世界遺産登録に向けた取り組みが期待されています。

参考文献

この情報の詳細については、むそうたかし著『ほとけの乙女　ミャンマーの仏塔・寺院と少女たち』を参照してください。2024年3月7日に雷鳥社から出版され、ISBNは978-4-8441-3797-9です。

外部リンク

詳しくは、UNESCO World Heritage Centreをご覧ください。

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