ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー

ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーは、グラミー賞を主催するナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンスによって、音楽業界における芸術的功績と慈善活動への貢献を讃え、毎年授与される名誉ある賞です。

この賞の名前は、同アカデミーが設立した非営利の医療組織「ミュージケアーズ」に由来しており、困窮している音楽家への健康面や医療面での支援を目的としています。つまり、この賞は単なる音楽的な業績だけでなく、音楽家としての社会貢献も評価するものです。

受賞者はミュージケアーズ基金によって選ばれ、「グラミー・ウィーク」期間中に開催されるオールスター・トリビュート・コンサートで表彰されます。このコンサートは、基金の収益向上を目的としており、音楽界の著名人が集い、受賞者を祝福します。

過去の受賞者には、音楽史に名を刻む数々のレジェンドたちが名を連ねています。

1991年：デヴィッド・クロスビー
1992年：ボニー・レイット
1993年：ナタリー・コール
1994年：グロリア・エステファン
1995年：トニー・ベネット
1996年：クインシー・ジョーンズ
1997年：フィル・コリンズ
1998年：ルチアーノ・パヴァロッティ
1999年：エルトン・ジョン
2000年：スティング
2001年：スティーヴィー・ワンダー
2002年：ポール・サイモン
2003年：ビリー・ジョエル
2004年：ボノ
2005年：ブライアン・ウィルソン
2006年：ジェームス・テイラー
2007年：ドン・ヘンリー
2008年：アレサ・フランクリン
2009年：ニール・ダイアモンド
2010年：ニール・ヤング
2011年：バーブラ・ストライサンド
2012年：ポール・マッカートニー
2013年：ブルース・スプリングスティーン
2014年：キャロル・キング
2015年：ボブ・ディラン
2018年：フリートウッド・マック（グループとして初）
* 2019年：ドリー・パートン（カントリー・アーティストとして初）

このリストからもわかるように、ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーは、ジャンルや国境を超えて、音楽界に多大な貢献をした人物に贈られる、非常に権威のある賞です。受賞者の多様性は、音楽の持つ普遍性と、社会に対する音楽家の影響力の大きさを物語っています。

関連情報として、レコーディング芸術科学ラテン・アカデミーも同様の賞「ラテン・レコーディング・アカデミー・パーソン・オブ・ザ・イヤー」を授与しています。また、グラミー賞には数多くのカテゴリーが存在し、様々な音楽分野の才能を称えています。

詳細については、グラミー賞公式サイトをご覧ください。

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