ミュージックシーンNOW

『ミュージックシーンNOW』について

『ミュージックシーンNOW』は、1987年10月10日から1989年4月1日までの間、毎週土曜日の深夜に放送されたTBSラジオの人気ラジオ番組です。この番組は、毎週土曜日の午前3時から5時までの2時間にわたり、複数の音楽番組が放送される形式となっていました。

放送の背景

この番組のスタートにあたる前の枠では、1985年から1986年にかけて『メロディー・ランド 〜朝まで待てない〜』という別の番組が放送されていました。『ミュージックシーンNOW』は、その流れを受け継ぎつつ、リスナーに新たな音楽体験を提供することを目指しました。

パーソナリティの変遷

放送開始当初、番組には浦口直樹（当時TBSアナウンサー）やキャディラックが出演していました。しかし1988年4月に大幅な変更が行われ、森川美穂や谷村有美、そして浜崎直子（レプリカ）といった新たなパーソナリティが登場しました。これによって、番組はより多様な視点とエンターテインメント性を持つようになりました。

そして1988年10月からは、森川と谷村が新たに組んでパーソナリティを務めるスタイルに変わり、番組は更に一体感を持つようになったのです。

放送内容

番組は、音楽トークやリクエストのコーナー、時には面白いテーマを持った企画も取り入れるなど、多彩な内容で展開されました。例えば、森川美穂と谷村有美が共演した際、「トトロコーナー」として映画『となりのトトロ』の感想をリスナーに紹介する企画がありました。また、「ジャンケンリクエスト」という、リスナーが送ったリクエストを元にじゃんけんをして選ぶというユニークなコーナーも人気を博しました。

特に1988年10月以降は、森川と谷村が中心となり、リスナーとのインタラクションを大事にしながら、楽しい音楽情報を届けていました。さらには、浜崎直子が「今週の太鼓盤」というコーナーで、お気に入りの曲を紹介する場面もあり、彼女の明るいキャラクターが番組を盛り上げる要素となっていました。

制作スタッフ

この番組の制作には、当時TBSラジオで活躍していたプロデューサーと放送作家が関与しており、特に門脇覚や鶴間政行といったメンバーが名前を連ねていました。彼らは、サブスタンスのある内容を作り上げ、聴取者に音楽とトークの楽しさを伝えることに力を注ぎました。

終了後の影響

『ミュージックシーンNOW』は1989年4月に放送を終了しましたが、その後も谷村有美や浜崎直子はそれぞれ木曜日の『ポップン・ルージュ』や後継番組『スーパーポップ』に出演し、森川美穂は6か月のブランクを経て新たな番組に登場しました。このように、彼女たちは『ミュージックシーンNOW』からの流れを引き継ぎ、ラジオ番組の業界で活躍を続けました。

放送ネットワーク

『ミュージックシーンNOW』は、TBSラジオの制作に加えて、秋田放送、東北放送、ラジオ福島、山陽放送、RKBラジオ、琉球放送といった他の局でも放送されていました。これにより、多くのリスナーがこの番組の魅力に触れる機会を得たのです。

このように『ミュージックシーンNOW』は、音楽とトークの楽しさを多くのリスナーに伝えたまさに90年代のラジオの名番組と言えるでしょう。

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