ミヨシ石鹸

ミヨシ石鹸株式会社は、石鹸製品の製造・販売を手がける日本の企業です。本社は東京都墨田区にあり、これは親会社である玉の肌石鹸株式会社の敷地内に位置しています。会社の代表取締役も玉の肌石鹸の社長が兼務しています。

概要

その歴史は、1921年（大正10年）に創業したことに始まります。昭和30年代には、同じく墨田区にルーツを持つミヨシ油脂株式会社の傘下に入りました。この時期に、ミヨシ油脂から石鹸製造部門が独立・分社化され、新たにミヨシ石鹸が設立されます。当初は、製造を玉の肌石鹸が担当し、販売をミヨシ石鹸が行うという協力体制が敷かれていました。その後、玉の肌石鹸がミヨシ石鹸の株式を取得し、ミヨシ石鹸は玉の肌石鹸の子会社となりました。

沿革

ミヨシ石鹸株式会社の主な沿革は以下の通りです。

1921年（大正10年）：ミヨシ石鹸工業合資会社（現在のミヨシ油脂株式会社）が設立されます。
1960年（昭和35年）：神戸工場が稼働を開始しました。
1986年（昭和61年）：玉の肌石鹸との共同出資により、ミヨシ株式会社が設立されました。
1996年（平成8年）：ミヨシ油脂の石鹸事業部門が分離・分社化され、ミヨシ石鹸製造株式会社が設立されます。
2001年（平成13年）：神戸工場が環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001の認証を取得しました。
2003年（平成15年）：ミヨシ株式会社とミヨシ石鹸製造株式会社が合併し、現在のミヨシ石鹸株式会社が設立されます。
2016年（平成28年）：玉の肌石鹸とミヨシ油脂の合弁関係が解消され、ミヨシ石鹸が玉の肌石鹸の完全子会社となりました。
2017年（平成29年）：持続可能なパーム油の生産と利用を推進する国際的な認証制度、RSPO（持続可能なパーム油のための円卓会議）に加盟しました。
2024年（令和6年）3月：需要減少や現代の洗濯機への不適応、製造設備の老朽化などを理由に、主力製品の一つであった「そよ風粉せっけん」の製造を終了しました。

主な商品

ミヨシ石鹸は、多様なニーズに応える石鹸製品を製造しています。主な商品カテゴリーは以下の通りです。

化粧石鹸：無添加 白いせっけん、無添加 ベビーせっけん、家族のせっけん、ミヨシレモンソープなど。
洗濯用石鹸：無添加 衣類のせっけん、無添加 ベビーの肌着洗いせっけん、無添加部分洗いせっけん固型、New純せっけん、あいマルセルせっけん、液体せっけんそよ風、ミヨシマルセルせっけん、やさしいせんたく。せっけんなど。
浴用石鹸：無添加 ボディソープ 白いせっけん、無添加 せっけんシャンプー、無添加 白いせっけん、暮らしのせっけん バスソープホワイトなど。
台所用石鹸：無添加 台所用せっけん、無添加 食器洗いせっけん、なの花せっけん、白いふきん洗いなど。
ハンドソープ：無添加せっけん 泡のハンドソープなど。

この他、特定の商品として「MIYOSHI FACTORY SOAP（ミヨシファクトリーソープ）」がありました。これは専用のオンラインサイトでのみ取り扱われていた液体石鹸シリーズで、詰め替えを前提とした正四面体型の紙容器（テトラ・クラシック、通称「三角パック」）で販売されていました。数量限定生産で、工場から直接届けられる形態でした。2009年7月には日本パッケージコンテストで日本パッケージデザイン協会賞を受賞しましたが、同年12月28日に販売を終了しています。

関連会社

玉の肌石鹸株式会社

外部リンク

ミヨシ石鹸株式会社 公式サイト
* ミヨシ石鹸株式会社 ECサイト

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