ミラクル☆トレイン

ミラクル☆トレインとは



『ミラクル☆トレイン』は、鉄道駅イケメンの男性キャラクターに擬人化した、漫画ライトノベルを基点とするメディアミックスプロジェクトです。このプロジェクトでは、中央線をモチーフにした「中央線版」と、都営地下鉄大江戸線をモチーフにした「大江戸線版」の二つが存在します。

プロジェクト概要



このプロジェクトの最大の特徴は、鉄道駅を魅力的な男性キャラクター、通称『エキメン』として擬人化している点です。各キャラクターのプロフィールには、その駅の開業日や所在地がそのまま反映されており、それぞれの駅にまつわるエピソードや歴史を、キャラクターを通して知ることができます。企画立案者は実業家の有馬あきこ氏で、彼女を中心に7人の女性がプロジェクトの中核を担っています。キャラクターデザインは、甲斐智久氏が担当。当初は複数の候補がいたものの、乙女ロードでのアンケートの結果、甲斐氏に決定したという経緯があります。また、テクノバンドSUPER BELL"Zの野月貴弘氏も指導運転手(スタッフ)としてプロジェクトに関わっています。

中央線版



『ミラクル☆トレイン〜中央線へようこそ〜』というタイトルで展開されており、東京、新宿、中野、吉祥寺、立川の各駅を擬人化した5人のキャラクターがメインです。2009年2月28日に公式サイトがオープンし、ウェブコミック誌『YOMBAN』で連載が開始されました。ウェブコミックとノベルは、後に公式サイトへ移管されています。作者は.east cafeという女性ユニットで、ノベルにはイントロダクションボイスが、ウェブコミックには鉄道トリビアが掲載されており、楽しみながら鉄道知識を深めることができます。当初は中央線版のアニメ化が検討されていましたが、実際にアニメ化されたのは大江戸線版でした。しかし、コミックマーケット76では中央線版のアニメDVDとドラマCDがセットになった「ミラ☆コレ」が発売され、その後も追加販売が行われました。大江戸線版の発表後はウェブコミックの連載は一時中断しましたが、2009年10月6日に一時的に復活。2010年11月5日からは、親サイトにてこねり~の作画によるコミックが掲載されています。現在、中央線版の公式サイトは閉鎖されており、掲載されていた作品の再掲載や書籍化の予定はありません。

中央線版の主な登場人物



東京 零(声 - 吉野裕行):1914年生まれ。時間に対して厳格で、読書家。
新宿 慎太郎(声 - 置鮎龍太郎):1885年生まれ。飄々とした性格で、新宿ブラザーズの一員。
中野 陸(声 - 神谷浩史):1889年生まれ。ミリタリーオタクで犬好き。
吉祥寺 拓人(声 - 入野自由):1899年生まれ。自然を愛するナルシストでハーモニカが得意。
立川 ルネ(声 - 宮田幸季):1889年生まれ。温厚だがギャンブラー。
八王子: 小学生くらいの8つ子。ノベルのみに登場
荻窪: ラーメンに詳しい。ノベルのみに登場
西荻窪: 穏やかな性格。ノベルのみに登場

大江戸線版



『ミラクル☆トレイン〜大江戸線へようこそ〜』というタイトルで展開されており、都庁前、新宿、六本木、汐留、月島、両国の各駅を擬人化した6人のキャラクターがメインです。2009年6月2日に公式サイトがオープンし、ウェブコミックとノベルの連載が開始されました。ウェブコミックはほづみりや氏、ノベルは関涼子氏と星宮えりな氏が担当。また、アニメ情報誌『PASH!』では、.east cafe氏がストーリー、ほずみりや氏が作画を担当したオールカラー4コマ漫画が連載されました。2009年8月10日にはテレビアニメ化が発表され、同年10月から12月まで放送されました。アニメ放送期間中には、大江戸線内にラッピング車両が運行され、駅には巨大ポスターが掲示されるなどのキャンペーンが行われました。2010年には舞台版も上演されています。

大江戸線版の主な登場人物



都庁 前(声 - 杉田智和):1997年生まれ。几帳面な性格でリーダー。
新宿 凛太郎(声 - 置鮎龍太郎):1997年生まれ。慎太郎の双子の弟で、サブリーダー的存在。
六本木 史(声 - KENN):2000年生まれ。主人公的存在で、ファッションセンスが高い。
月島 十六夜(声 - 小野大輔):2000年生まれ。温厚でミステリアス、もんじゃ焼き好き。
両国 逸巳(声 - 森田成一):2000年生まれ。熱血漢で、江戸っ子気質。
新宿西口 一(声 - 羽多野渉):2000年生まれ。新宿ブラザーズの一員。
東新宿 零二(声 - 前野智昭):2000年生まれ。新宿ブラザーズの一員。
西新宿五丁目 吹(声 - 鈴木達央):1997年生まれ。新宿ブラザーズの一員。
飯田橋 麗夢(声 - 日野聡):2000年生まれ。理系で双子持ち。
豊島園 沙武朗(声 - 菅沼久義):1991年生まれ。としまえんに詳しい先輩。
大門 哲也(声 - 井上和彦):2000年生まれ。ビジネスマンで骨董品鑑定士。
代々木 学: 高校生。ウェブサイトのみに登場
牛込神楽坂 透吾: 外国語に堪能。出版社が多いことから本好き。
青山一丁目 縁: 駅番号から。
麻布十番 双葉: 駅番号から。
赤羽橋 弐人: 駅番号から。
汐留 行: 駅番号から。
新御徒町 十和: 駅番号から。
築地市場 遠哉: 駅番号から。
勝どき 宙七: 駅番号から。
新江古田 慧: ノベルのみ登場。
中野坂上 未央: ノベルのみ登場。
東中野 雅人: ノベルのみ登場。
練馬 駈流: ノベルのみ登場。
練馬春日町 湊: ノベルのみ登場。
光が丘 春馬: ノベルのみ登場。
門前仲町 一伍: ノベルのみ登場。
若松河田 和臣: ノベルのみ登場。
牛込柳町 桜士: ノベルのみ登場。
国立競技場 走: 舞台のみ登場。
清澄白河 十四春: 舞台のみ登場。
本郷三丁目 瑛斗: 舞台のみ登場。
上野御徒町 尾久: 舞台のみ登場。

駅以外の主な登場人物



とくがわ(声 - 石田彰):ミラクル☆トレインに住み着いたマメシバ。毒舌家。
車掌(12号)(声 - 藤原啓治):ミラクル☆トレインの車掌。
あかり(声 - 酒井香奈子):ミラクル☆トレインの乗客で、記憶喪失の少女。

ゲストキャラクター



国際展示場 正門(声 - 高橋直純):イベントに登場するキャラクター。
幕張 海(声 - 斎賀みつき):イベントに登場するキャラクター。
五反田 ミコト(声 - 保志総一朗):『アニメディア』編集部所在地を擬人化
五反田 メガミ(声 - 水橋かおり):『メガミマガジン』編集部所在地を擬人化
新宿三丁目: 1コマのみ登場。
池袋 太陽: 東京の三大副都心のひとつを擬人化

ミラクル☆トレインの仕様



大江戸線版に登場するミラクル☆トレインは、外観は通常の大江戸線車両と同じですが、内装は1次車をベースに改造されています。先頭車両は車掌室となっており、そこには風呂があるという噂も。悩みを持つ乗客は、悩みが解決されるまで電車から降りることができませんが、駅たちと一緒に駅周辺を散策することは可能です。この電車は非常に珍しく、「一生に一度会えるか会えないか」と言われるほどです。

OVA「ミラ☆コレ」



2009年8月17日コミックマーケット76で発売された「ミラ☆コレ」は、中央線版のアニメDVDとドラマCDがセットになった商品です。アニメーションは1分間と短いですが、中央線版のキャラクターが登場します。ドラマCDはアニメの続きとなっています。

テレビアニメ「ミラクル☆トレイン〜大江戸線へようこそ〜」



2009年10月から12月まで放送された大江戸線版のアニメ化作品です。毎話、ゲストの女性キャラクターが登場し、彼女たちの悩みを解決するというオムニバス形式で物語が展開されます。オープニングテーマは「montage」、エンディングテーマは「STORIES」です。

あらすじ



都市伝説として語られる『ミラクル☆トレイン』は、出会った人に幸せをもたらす奇跡の電車。ある日、一人の女性が「Welcome to the Miracle☆Train」の文字を見て電車に乗り込むと、そこは異空間でした。そこにいたのは6人のイケメンの駅たち。彼女は、悩みを持った者しか乗ることができないこの奇跡の電車に、偶然にも乗り合わせてしまったのです。

Webラジオ「ミラクル☆トレインラジオ〜車掌室へようこそ〜」



2009年10月5日からアニメ公式サイトにて配信されたラジオ番組です。パーソナリティは六本木史役のKENN氏と車掌役の藤原啓治氏。大江戸線沿線のグルメクイズや、リスナーからの悩み相談コーナーなどが設けられました。

舞台



『ミラクル☆トレイン』は、2010年から2012年にかけて3作品の舞台版が上演されました。各作品で、六本木史や新宿凛太郎などの主要キャラクターたちが活躍しました。

舞台版キャスト



六本木史: KENN
新宿凛太郎: 渡辺大輔
都庁前: 吉田友一
月島十六夜: 杉浦功兼
汐留行: 植田圭輔
両国逸巳: 大山真志
とくがわ: 田口治
車掌: 汐崎アイル
その他、舞台によって異なるキャストが出演

コラボレート



ミラクル☆トレインのアバター衣装は、Yahoo!アバターやちぷやタウンといったコミュニティで利用することができます。

関連情報



鉄道擬人化:鉄道車両の擬人化作品
青春鉄道:鉄道路線や鉄道事業者を擬人化した作品
テレビ東京の深夜アニメ枠
アニメ女子部

外部リンク



公式サイト
中央線版
テレビアニメ公式サイト
テレビ東京・あにてれ
AT-X アニメ女子部
* 舞台版公式サイト

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