ミンドロ (護衛空母)

アメリカ海軍護衛空母「ミンドロ」（USS Mindoro, CVE-120）

ミンドロは、アメリカ海軍の護衛空母であり、コメンスメント・ベイ級航空母艦の16番艦として建造されました。艦名は、第二次世界大戦中に激戦地となったミンドロ島に由来します。

艦歴

1945年1月2日にワシントン州タコマのトッド造船所で起工し、同年6月27日にR・L・ボウマン夫人によって進水しました。同年12月4日にはエドウィン・R・ペック艦長の指揮下で就役しました。

就役後、西海岸での慣熟訓練を経て、1946年1月後半に東海岸へ向けて出航し、2月15日にバージニア州ノーフォークに到着しました。第14空母部隊に配属されたミンドロは、東海岸沿いで空母訓練活動に従事し、5月には第8艦隊と合流、西インド諸島で演習を行いました。同年後半は大西洋で、ニューイングランドからキューバにかけての海域で、航空機の離着艦訓練や対潜水艦攻撃訓練を実施しました。

戦後、世界的に共産主義勢力の台頭という新たな脅威に直面する中、ミンドロは訓練や平時活動に多忙な日々を送りました。その後9年間、ノーフォークを拠点として活動し、ディヴィス海峡からカリブ海、大西洋を越えてイギリス海峡や地中海まで、幅広い海域で様々な訓練や艦隊演習に参加しました。1950年と1954年には地中海に派遣され、第6艦隊の一員として活動しました。

バージニア岬沖での訓練を終えた後、1955年1月17日にボストンへ移動しました。そして同年8月4日にボストンで退役し、大西洋予備役艦隊に編入されました。ボストンで保管されている間、1959年5月7日にAKV-20（貨物航空機運搬艦）に艦種変更されました。しかし、同年末には処分が決定し、12月1日に除籍されました。

ミンドロは1960年6月に香港へ回航され、同年末にスクラップとして解体処分されました。

関連項目

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外部リンク

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