ムイミダス

ムイミダス

『ムイミダス』は、読売テレビ制作による日本のバラエティ番組で、1990年4月から1991年3月まで放送されました。主にコントを中心にした内容が特徴で、特に波良野という家族を主題にした深夜番組として視聴者の人気を集めました。この番組は、読売テレビをはじめとしたいくつかの日本テレビ系列局及び独立UHF局でも放送されました。

概要

番組のメインコントは、波良野家の4兄弟を中心にした日常の出来事を描いており、波良野家はアパート「ブレードランナー・ハイツ」に住んでいます。毎回、3本程度のコントが放送され、間にはミニコーナーが挟まる構成でした。両親は登場しない設定で、時には次男に替わっておじいちゃんも登場する複雑な家族構成がユニークでした。番組の後半では、コントの枠組みが変わり、「花とみつばち」などの新しいコーナーに主軸が移りました。

番組名の『ムイミダス』は、集英社の現代用語事典『イミダス』をもじったものです。前番組『週刊テレビ広辞苑』および『現代用語の基礎体力』と共通する出演者陣が揃っていたため、コンテンツの連続性も感じられました。

放送局

• - 読売テレビ: 1990年4月から1991年3月まで。
• - 中京テレビ: 1991年4月2日から1991年10月1日まで。
• - 独立UHF局: 群馬テレビ、テレビ埼玉、千葉テレビ、テレビ神奈川（TVKテレビ）などが放送。

主要キャラクター

• - 波良野タケシ（升毅）: 波良野家の長男で小説家。
• - 波良野サンスケ（槍魔栗三助）: 次男で警察官。後半はおじいちゃんに役が変わる。
• - 波良野アラタ（古田新太）: 三男でフリーター、パンクスタイル。
• - 波良野アキ（羽野晶紀）: 長女で高校生。異様な登場方法が特徴。
• - でんちゃん（立原啓裕）: アラタの部屋の窓から登場する中年男性。

この他にも、毎回ゲストとして登場するキャラクターたちがコントの盛り上がりを演出しました。

コーナーと内容

特に注目すべきは、「知っておこう」というミニコントで、学校教育番組を模したシュールな内容が視聴者の間で反響を呼びました。また、CGを用いた「アキのおえかき」や、シリアスな雰囲気のショートドラマ「螺旋の季節」にも挑戦しました。さらに、ヤクザ映画のパロディである「花とみつばち」や、『ウルトラマン』のパロディ「ウルトラドン」といったコーナーも人気を博しました。

音楽

番組のオープニング曲は「ピクニックマーチ」、エンディング曲は「じゃぶじゃぶ・せっせっせ」で、両曲ともに越部信義が作曲しました。これらの音楽は、視聴者に親しまれる存在であり、番組の印象を強める一因となっていました。

特別番組とDVD

2008年には、当番組の内容を振り返る特別番組が放送され、DVDも同時にリリースされました。これには、番組内で人気があったコントが収録され、当時のファンにとって懐かしさを感じる企画となりました。

結論

『ムイミダス』は、そのユニークなコントと愉快なキャラクターで視聴者の心をつかみ、深夜放送としての楽しみを提供しました。多様な成分を持ち合わせていたこのプログラムは、今なお多くの視聴者の間で語り継がれています。

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