現代用語の基礎体力

現代用語の基礎体力

『現代用語の基礎体力』は、1989年から1990年にかけて読売テレビで放送された深夜のバラエティ番組です。番組の核となるのは、升毅、牧野エミ、立原啓裕による演劇ユニット「売名行為」や、「劇団そとばこまち」や「劇団☆新感線」などから集まった豪華なキャストたちです。特に槍魔栗三助や古田新太、羽野晶紀が参加しており、様々な形式のコントが展開されました。

番組の特徴

本番組では、複数のコントが組み合わさる形式を取り入れており、中でも「専門家に聞く」や「名探偵鼻血小五郎」、「クイズマン!!」などのコーナーが視聴者の人気を集めました。「専門家に聞く」コーナーでは、毎回異なる現代用語が務められ、立原が架空の専門家として登場。その内容は難解さを装ったダジャレを交えた解説がユーモラスに進行しました。一方、コーナーの進行は牧野がつとめ、立原とのやり取りで場面を盛り上げました。

「クイズマン!!」のコーナーでは、古田新太がコミカルな役回りで、街の人々に突拍子もないクイズを出し、正解者には賞金1万円を進呈するというユニークな形式でした。視聴者はこのコーナーに笑いながら引き込まれ、時には危険な挑戦が展開されることもありました。

メインコーナーの詳細

名探偵鼻血小五郎

このコーナーは、名探偵鼻血小五郎が毎回薄幸の美少女あきを救出する物語の連続劇として描かれました。小五郎は常にスーツ姿で登場し、「鼻血のをじさん参上」と名乗りますが、実は物語の中では影の薄い主人公とされています。毎回のストーリーでは、あきが怪人によって誘拐され、鼻血小五郎がかけつけるというパターンが繰り返される中で、視聴者は独特の色合いを感じることができました。

クイズマン!!

古田新太がナチスのゲシュタポのコスチュームで登場し、道行く人々に無理矢理クイズを出題するコーナーは、痛快な悪戯心を持った内容が特徴でした。クイズに正解すれば賞金がもらえる一方、問題内容はかなり無茶で、挑戦者たちの反応が笑いを誘いました。この特異なスタイルは、実際の観客からも人気を博し、社会的な現象となったことがあるのです。

番組の背景と影響

『現代用語の基礎体力』というタイトルは、書籍『現代用語の基礎知識』からの引用であり、その流れを受けた独特の表現が前番組『週刊テレビ広辞苑』とも連動していました。この影響を受け、多くの視聴者が「クイズマン!!」や「鼻血小五郎」などを楽しみました。特に、出演者たちのキャントや演技が新たなスタイルを作り上げていきました。

執筆や技術面では、倉本美津留の若手スタッフが関与しており、彼のアイデアも番組に色を添える要因となったと言えるでしょう。

再放送とDVD

番組は1990年に一度終わりを迎えましたが、その後2008年に再編集されたDVDも発売されています。さらに続編とも言える新作DVDもリリースされ、多くのファンに親しまれています。

このように『現代用語の基礎体力』は、個性的なコントによって視聴者を魅了し、なおかつその後のバラエティ文化にも影響を与えた影響力のある番組であったと言えるでしょう。

もう一度検索