メガワティ・スティアワティ・スカルノプトゥリ

ディア・プルマタ・メガワティ・スティアワティ・スカルノプトゥリ：インドネシア初の女性大統領

ディア・プルマタ・メガワティ・スティアワティ・スカルノプトゥリ（1947年1月23日生まれ）は、インドネシアの政治家であり、2001年から2004年まで第5代インドネシア大統領を務めました。インドネシアの初代大統領であるスカルノの長女として、彼女の人生はインドネシア現代史と深く結びついています。

生い立ちと激動の時代

メガワティはジョグジャカルタで、スカルノ大統領と第一夫人ファトマワティの間に生まれました。幼少期を大統領宮殿で過ごしましたが、1965年の9月30日事件を契機に、一家の生活は一変します。当時、パジャジャラン大学に通っていたメガワティは、事件後の混乱で大学を中退せざるを得なくなりました。

苦難を乗り越えて

1968年、メガワティは空軍パイロットと結婚し、2人の子供をもうけましたが、1971年に夫は事故死。2児の母として、メガワティはインドネシア大学で心理学を学びますが、これも中退しています。1973年に実業家のタウフィック・キマスと再婚。キマスは後にメガワティが率いる闘争民主党に参加します。

政界への進出と大統領就任

メガワティは、スハルト体制崩壊後のインドネシアで、政治家としての頭角を現します。1999年の大統領選ではアブドゥルラフマン・ワヒドに敗れますが、副大統領に選出。2001年、ワヒド大統領が弾劾により解任されると、メガワティは副大統領から大統領に昇格しました。

大統領として

インドネシア初の女性大統領として、メガワティは経済の安定化、汚職対策、テロ対策など、多くの課題に取り組みました。2004年の大統領直接選挙で再選を目指しましたが、スシロ・バンバン・ユドヨノに敗れました。2009年にも大統領選に立候補しましたが、再びユドヨノに敗れています。

人となり

メガワティは、ナシゴレン（インドネシア風チャーハン）好きとして知られています。彼女自身も特別なレシピを持っており、政治的な会合で振る舞うこともありました。闘争民主党の幹部によると、このレシピは、父スカルノが多くの人々をもてなすために考案したものだそうです。また、副大統領時代には、客のために料理を作り、好みを記憶していたと言われています。彼女は政府の女性職員に対し、料理の腕を磨くことを奨励していました。

家族

最初の夫スリンドロとの間に2人の息子、2番目の夫タウフィック・キマスとの間に娘プアン・マハラニがいます。プアン・マハラニも政治家として活躍しており、メガワティの政治的遺産を受け継いでいます。

備考

2001年に早稲田大学から名誉博士号を授与されています。

メガワティ・スカルノプトゥリは、インドネシアの激動の時代を生き抜き、民主化を推進した重要な人物として、その名が歴史に刻まれています。

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