メグ・ティリー

メグ・ティリー

メグ・ティリー（本名：Margaret Elizabeth Chan, 1960年2月14日生まれ）は、アメリカ合衆国の女優であり、ブロードウェイで活躍する舞踊家・バレリーナ、さらに作家としても知られています。カリフォルニア州ロングビーチに生まれたティリーは、父が中国系アメリカ人、母がアイルランドやフィンランド、ネイティヴ・アメリカンの血を引く多文化的な家庭で育ちました。また、彼女には有名な女優である姉、ジェニファー・ティリーがいます。

著述活動

ティリーはそのキャリアの中で、複数の著書を発表しています。1994年に出版された小説『Singing Songs』では、義父による性的嫌がらせを受けた少女と彼女の姉妹の物語が描かれています。この作品は、彼女自身の複雑な過去を反映した自伝的要素が強いものです。続く著作には、2006年に刊行された『Gemma』や、2007年の『Porcupine』があり、後者はシーラ・A・エゴフ児童文学賞の最終選考にも残りました。

ティリーは自身の著作が自伝的であることを公言しており、特に『Singing Songs』では、彼女の母が「非常に普通ではない」親であったと述べています。また、義父からの虐待についても赤裸々に記述されています。

私生活

メグ・ティリーは、1983年に映画プロデューサーのティム・ジンネマンと結婚し、一男一女を授かりましたが、後に離婚を経験しました。さらに1990年、映画『恋の掟』で共演した俳優コリン・ファースとの間に男児が誕生しましたが、結婚には至りませんでした。ティリーは1995年から女優業を休止し、子供たちの育児に専念しますが、2010年に復帰しました。

女優業復帰の際、彼女は『サイコ2』にヒロイン役として登場しました。この作品では、事前に前作を見たことがないことが影響し、主演のアンソニー・パーキンスを不快にさせるような発言をしたこともありました。

主な出演作品

メグ・ティリーは、多くの映画やテレビシリーズで活躍をしてきました。中でも知られる作品には、1980年の『フェーム』、1982年の『テックス』、1983年の『サイコ2』や『再会の時』があり、特に1985年の『アグネス』では助演女優賞を受賞し、名声を高めました。また、1986年の『オフビート』や1987年の『マスカレード/甘い罠』、さらには1994年の『スリープ・ウィズ・ミー』など、幅広い役柄に挑戦しています。近年では、2012年から2013年に放送されたテレビシリーズ『Bomb Girls』にも出演しました。

賞と評価

彼女の演技は、数々の賞を通じて評価されています。特に『アグネス』での役柄は高く評価され、ゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞しました。ティリーのキャリアは、女優としての才能に加えて、執筆活動やその多様な背景が反映されており、今後の活躍にも期待が寄せられています。

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