メサイヤ (ゲームブランド)

メサイヤ（MASAYA）について

メサイヤは、株式会社エクストリームが展開するコンピュータゲームブランドです。このブランドは、1986年から2014年まで日本コンピュータシステム株式会社（NCS社）が持っていました。メサイヤという名称は、NCS社の創業者であり当時の社長、藤田雅也の名前に由来しています。また、メサイヤのロゴは藤田氏が午年生まれであることを反映して、星とペガサスが融合したデザインとなっています。

NCS時代のメサイヤ

NCS社は1986年頃からパソコンゲームの制作と販売に着手しました。その後、家庭用ゲーム機であるPCエンジン向けの作品が多くリリースされ、特に1980年代中期から1990年代半ばにかけては、多数の人気ゲームが登場しました。『超兄貴』シリーズや『重装機兵』シリーズは、その中でも特に今なお根強いファンを持つ作品として知られています。

2000年には、ワンダースワン版の『超兄貴 男の魂札』や『ラングリッサー ミレニアム THE LAST CENTURY』を最後にゲーム事業から撤退しました。その後は、主にERPや金融、通信系のソフトウェアの開発に専念することとなりますが、過去のメサイヤ作品の移植権のライセンス業務を展開していました。

エクストリームとの提携

2007年に、エクストリームはNCS社とメサイヤブランドに関する著作物の利用について契約を締結しました。これにより、メサイヤ作品は主にフィーチャーフォンやスマートフォン向けのゲームアプリに移植され、さらに任天堂のバーチャルコンソールでも展開されました。2014年4月、エクストリームは新たなゲームブランド「メサイヤゲームス」を設立し、インディーズゲームの開発支援も行うようになりました。その際、PCゲーム『QUALIA3～multi agent～』をメサイヤゲームスブランドとしてリリースしました。

同年11月には、NCS社からメサイヤブランドに関わる全ての著作権を譲り受けることが発表され、これによってメサイヤ作品は完全にエクストリームの手元に移行しました。2015年には、メサイヤゲームス名義で初の家庭用ゲームソフト『ラングリッサー リインカーネーション -転生-』をNintendo 3DS向けにリリースしました。

主なゲーム作品

メサイヤは、数多くのゲーム作品を手掛けてきました。以下にその主な作品を紹介します。

• - Mr.バンプ（1986年）
• - エルスリードシリーズ（1987年 - 1990年）：エルスリード、エルスリード戦史、ヒストリー・オブ・エルスリードなど。
• - ガイアの紋章（1987年 - 1988年）
• - 改造町人シュビビンマンシリーズ（1989年 - 1997年）
• - らんま1/2|らんま1_2シリーズ（1990年 - 1993年）
• - ラングリッサーシリーズ（1992年 - ）
• - 超兄貴シリーズ（1992年 - ）
• - 重装機兵シリーズ（1990年 - 1999年）
• - ジノーグ（1991年）
• - グレイランサー（1993年）

これらの作品は多くのプレイヤーに愛されており、メサイヤブランドは今でもゲーム業界において重要な存在となっています。彼らの新しい作品の発表が待たれると共に、過去の名作も再評価され続けています。

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