メジオン杯オープン新人王戦

メジオン杯オープン新人王戦は、韓国棋院が主催し、メジオンが後援していた若手棋士向けの囲碁棋戦です。2013年に「トンアパムテク杯オープン新人王戦」としてスタートし、翌年の2014年にトンアパムテク社の社名変更に伴い、「メジオン杯オープン新人王戦」と名称を改めました。

この棋戦の特徴は、出場資格を入段3年目以下のプロ棋士と韓国棋院研究生に限定していた点です。これは、若手棋士の育成と才能の発掘を目的としており、未来の韓国囲碁界を担う人材を育成する重要な役割を果たしていました。

大会は、予選を勝ち抜いた13名とシード選手3名の計16名によるトーナメント戦で行われました。初期の第1期は決勝一番勝負でしたが、第2期からは決勝三番勝負へと変更されました。持ち時間は各1時間で、1分の秒読み1回というルールが採用されていました。優勝賞金は、第1回から第4回までは800万ウォン、第5回は1000万ウォンでした。

過去の優勝者には、卞相壹、申眞諝、申旻埈といった、後の韓国囲碁界を代表する棋士たちが名を連ねています。彼らはこの大会での活躍を足掛かりに、世界的な棋戦でも輝かしい成績を収めています。

過去の優勝者と決勝戦の結果

2013年：卞相壹 - 李東勲
2014年：卞相壹 2-1 閔詳然
2015年：申眞諝 2-1 金眞輝
2016年：申旻埈 2-1 朴河旼
2017年：申旻埈 2-0 文儒彬

この棋戦の前身として、2011年には「KC&A新人王戦」が実施されています。こちらは、入段5年目以下の若手棋士が出場資格を持ち、予選を勝ち抜いた10人が2組に分かれてリーグ戦を行い、各リーグ上位2名の計4人によるトーナメント戦で優勝を争いました。決勝戦は三番勝負で行われ、持ち時間は各2時間で、1分の秒読み3回でした。優勝賞金は700万元でした。

KC&A新人王戦の優勝者と決勝戦の結果

2011年：姜儒澤 2-0 李東勲

メジオン杯オープン新人王戦は、2017年をもって終了しましたが、その役割は韓国の囲碁界において非常に重要なものでした。若手棋士にとっては、その実力を試す絶好の機会であり、将来のスター棋士を輩出する場として、その歴史に名を刻んでいます。この大会を通じて、多くの才能ある若手棋士が育ち、韓国囲碁界の発展に大きく貢献しました。

外部リンク

韓国棋院「메지온배 오픈신인왕전」
聯合ニュース
TOM棋聖道場「韩国新人王战」
サイバーオロ

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