メディ・ベナティア

メディ・ベナティア

メディ・ベナティア（アラビア語: المهدي بنعطية‎、英語: Medhi Benatia）は、1987年4月17日生まれの元プロサッカー選手です。彼はフランス・エソンヌ県エヴリー出身で、現役時代はディフェンダーとして数々のクラブとモロッコ代表で活躍しました。

経歴

クラブキャリア

ベナティアは、サッカー選手としてのキャリアをフランスのクレールフォンテーヌでスタートさせ、その後EAギャンガンの下部組織に所属しました。彼はここで1年過ごした後、オリンピック・マルセイユのユースチームに昇格しましたが、トップチームでの出場機会は得られませんでした。それでも、トゥールFCへレンタル移籍し経験を積むことができました。次にFCロリアンへもレンタル移籍しましたが、怪我のためそのシーズンはあまり活躍できませんでした。

クレルモン・フットへ移籍後はプレー機会が増え、この価値を認めたウディネーゼ・カルチョが彼を獲得します。2013年7月、彼はASローマに移籍し、1350万ユーロという移籍金で契約しました。ローマでは初シーズンからレギュラーとして活躍し、33試合出場で5ゴールを記録、チームをリーグ2位へ導きました。

その後、2014年8月にはFCバイエルン・ミュンヘンに合意に達し、3000万ユーロの移籍金で契約しましたが、怪我に見舞われスタメンを確保することができませんでした。2016年にはユヴェントスFCへの1年のレンタル移籍が決定し、ここでモロッコ人選手としてユヴェントスでの歴史を新たにしました。彼は背番号4をつけ、ミラン戦で初ゴールを決め、勝利に寄与しました。

2017年5月にはユヴェントスとの契約が完全移籍に切り替わり、2020年までの契約を結びました。

2019年にはカタールのアル・ドゥハイルSCに移籍し、800万ユーロで契約。しかし2021年6月に同クラブを退団し、翌月ファティ・カラギュムリュクSKに加入。現役は2022年12月に引退することを発表しました。

代表キャリア

フランスのU-17代表に何度か招集された後、ベナティアはモロッコの代表チームに目を向けました。2008年11月、ザンビアとの試合でA代表初出場を果たし、2011年にはアフリカネイションズカップの予選で初得点を挙げました。2018年にはFIFAワールドカップのモロッコ代表に選出され、その活躍が際立ちました。最終的に2019年10月、モロッコ代表からの引退を発表しました。

タイトル

クラブキャリアにおける主なタイトル:

• - FCバイエルン・ミュンヘン:

- ブンデスリーガ: 2回 (2014-15, 2015-16)
- DFBポカール: 1回 (2015-16)

• - ユヴェントスFC:

- セリエA: 2回 (2016-17, 2017-18)
- コッパ・イタリア: 2回 (2016-17, 2017-18)
- スーペルコッパ・イタリアーナ: 1回 (2018)

• - アル・ドゥハイルSC:

- カタール・スターズリーグ: 1回 (2019-20)
- アミールカップ: 1回 (2019)

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ベナティアはそのプレースタイルとディフェンス能力により、サッカー界に大きな影響を与えた選手であり、引退後も様々な形でサッカーに関わっていくことでしょう。

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