メディーバル ローズ 〜中世都市建国〜

『メディーバル ローズ 〜中世都市建国〜』は、フランスのMonte Cristo社が開発したWindows用シミュレーションゲームです。日本ではズーから発売されました。このゲームは、中世ヨーロッパを舞台に、プレイヤーが領主となり、集落を都市へと発展させていく箱庭ゲームです。

ゲームの概要

当初は『Medieval Lords：Kingdom Under Siege』という仮称で発表されましたが、その後『Medieval Lords: Build, Defend, Expand』としてリリースされました。ヨーロッパでの発売後、日本でも『メディーバル ローズ 〜中世都市建国〜日本語版』として登場し、後に廉価版も発売されました。また、ダウンロード販売サイトでも人気を博し、DMM.comの年間ランキングで上位にランクインするなど、高い評価を得ています。

ゲームシステム

このゲームは、フル3DCGで描かれた中世ヨーロッパ風の架空の土地を舞台に、都市建設と軍事戦略を組み合わせたゲームシステムが特徴です。プレイヤーは領主として、資源を管理し、領民の生活を向上させながら、外敵から領土を守り、最終的にはステージ毎に定められた目標を達成することを目指します。

都市建設

都市建設の基本は、まず「キープ」と呼ばれる中心施設を配置することから始まります。キープは兵士を配備し、食料を配給する役割を持ち、特に「メインキープ」はゲームオーバーに直結する重要な施設です。キープは技術レベルが上がるにつれて、木造から石造りの塔へと発展します。

領民管理

領民は、水、食料、安全、安らぎ、健康、余暇という6つの要求を持ち、その充足度によって生活レベルが変化します。生活レベルに応じて税金を納め、より多くの領民を収容できるよう家をアップグレードできます。プレイヤーは、これらの要求を満たすために、井戸、畑、教会、病院、居酒屋などの施設を建設する必要があります。

建物の配置

建物の配置は非常に自由度が高く、道に接する限りどの角度でも設置できます。農地は多角形で自由に形を作ることができ、効率的な都市設計が可能です。

施設機能

このゲームでは、生産・加工の概念が簡略化されており、各施設は領民の要求を満たすことに特化しています。石工などの技術レベルを向上させる施設は、領民に直接的な効果は無いものの、より高度な建物を設置するために必要です。施設には維持費がかかり、休止させると効果が失われ、放置すると損傷するため、適切な管理が必要です。

戦闘

戦闘はリアルタイムストラテジーの要素がありますが、軍隊の運用は簡略化されています。軍隊は歩兵と騎兵の2種類で、都市規模に応じて召集できます。歩兵はキープや塔などの防御施設に配備し、騎兵は敵の攻城兵器などを攻撃するのに効果的です。

敵勢力

敵勢力には、盗賊、バイキング、他の集落・領主領の3種類があります。

盗賊は野営地を拠点に領域を拡大し、プレイヤーの領域に侵入してきます。
バイキングは海から侵攻してきて、金銭を要求したり攻撃してきます。
* 他の集落・領主領は、技術を保有しており、間接的な攻略目標となることが多いです。

戦争の手順

戦闘は、敵の領域に侵入すると「宣戦布告」と見なされ、準備期間後に開始されます。この準備期間中に、増援を動員したり、防衛施設を建設することができます。戦闘は自動的に展開され、プレイヤーは直接介入することはできません。勝敗は、互いの動員部隊数、配置、増援の有無によって決まります。敵のキープを陥落させると、その村や都市はプレイヤーの領土となります。

その他の要素

ゲームモードは、全8ステージの「キャンペーン」モード、ユーザー作成シナリオを遊ぶ「シナリオ」モード、自分でゲームの舞台を設計できる「エディタ」モードの3種類があります。

まとめ

『メディーバル ローズ 〜中世都市建国〜』は、都市建設、資源管理、戦争要素を組み合わせた、戦略的な都市開発を楽しめるゲームです。美しい中世の世界で、領主として都市を築き上げ、領民を守りながら発展させる喜びを体験してください。

もう一度検索