メデジン

メデジンの概要

コロンビアの北西部、アンティオキア県に位置するメデジンは、国の重要な都市の一つであり、首都ボゴタに次ぐ第二の都市として知られています。人口は2020年時点で約256万人に達し、メデジンとも表記されるこの都市は、コロンビアの「三大都市」の一つとして位置づけられています。

名称の由来

メデジンという名称は、スペイン・エストレマドゥーラ州にある同名の村から来ています。この村は紀元前1世紀に設立され、古代ローマの属州総督の名に由来したラテン語の「メテッリヌム（Metellinum）」が起源となっています。

歴史

メデジンの歴史は長く、1675年にはスペイン王妃マリアナ・デ・アウストリアの認可を受けて自治政府が設立されました。1826年にはアンティオキア県の県都に選ばれ、1929年には鉄道が開通するなど、発展を続けてきました。1990年代半ばからはスマートシティーの道を歩み始め、2013年には「今年の最も革新的な都市」コンテストで1位を獲得しました。一方で、2022年11月には悲惨な小型飛行機事故が発生し、乗客乗員全員が命を失いました。

地理

メデジンは標高約1500メートルの盆地に広がっており、2500メートル級の山々に囲まれています。この地理的条件により、都市は南北方向に伸びる形状をしています。メデジンの北側にはベヨ、南側にはイタグイ、エンビガドといった衛星都市があります。

交通

メデジンはコロンビアで唯一の大規模な公共交通鉄道システムを持つ都市です。1995年から運行を開始したメデジンメトロは、都市鉄道だけでなく、トラム路線や専用バスレーン、ロープウェイも運行しています。公共交通機関の運行時間は路線や曜日によって異なりますが、多くの路線は月曜日から土曜日が午前4:30から午後11:00まで、日曜日と祝日は午前5:00から午後10:00までとなっています。

空港に関しては、ホセ・マリア・コルドバ国際空港が市街地から約30km東に位置しており、コロンビアで二番目に大きな空港です。また、市内にあるオラヤ・エレラ空港は、かつてメデジンの主要空港でしたが、現在は国内線に限定され利用されています。

観光地

観光名所も多く、特にアルビ公園は広大な面積を誇り、ハイキングやバーベキュー、川遊びが楽しめる場所として人気です。また、エル・ペニョール・グアタペという巨大な岩も観光客を惹きつけています。

スポーツと文化

サッカーはメデジンの大きな文化の一部であり、アトレティコ・ナシオナルやインデペンディエンテ・メデジンといった強豪クラブが本拠地を構えています。これらのチームの対戦は「クラシコ・パイサ」として知られ、地元のファンからの熱い支持を受けています。

教育と著名人

メデジンにはアンティオキア大学などの教育機関があり、多くの有名人を輩出しています。ゴルファーのカミロ・ビジェガスや歌手のフアネス、ポルノ女優のメラニー・リオスなど、多様な分野で活躍する人物がこの地から生まれています。

姉妹都市

メデジンはアメリカ・フォートローダーデール、メキシコ・モンテレイ、スペイン・ビルバオなど、複数の姉妹都市を持ち、国際的な交流も盛んに行われています。

気候

メデジンは気温が安定しており、16度から28度の範囲で推移しますが、11月から3月には12度を下回ることがある一方で、6月から8月には30度を超えることもあります。

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