メデーア

メデーア（Medea）

イタリア共和国フリウリ＝ヴェネツィア・ジュリア州ゴリツィア県に位置するメデーアは、人口約1000人の基礎自治体（コムーネ）です。この地域は、標準イタリア語以外にも、スロベニア語で「Medeja」、フリウリ語で「Migjee」、フリウリ語ゴリツィア方言で「Migjea」とも呼ばれています。

地理

メデーアは、ゴリツィア県の北西部に位置し、モンファルコーネの北西約16km、県都ゴリツィアの西南西約16km、ウーディネの南東約23km、そして州都トリエステからは北西約41kmの距離にあります。コムーネは東西に細長い形状をしており、主要な集落であるメデーア本村はイウドリオ川の左岸（東岸）に位置します。しかし、コムーネの領域は西岸にも広がっており、西端はトッレ川の左岸（東岸）に達します。

イウドリオ川はメデーア本村の北西でウーディネ県との境界を形成しており、川を隔てて約2kmの場所にキオブリス（キオプリス＝ヴィスコーネ）の集落があります。また、この川は南西側でロマンス・ディゾンツォとの境界にもなっています。

隣接するコムーネは、北東にコルモンス、東にマリアーノ・デル・フリウーリ、南にロマンス・ディゾンツォ、西にサン・ヴィート・アル・トッレ（ウーディネ県）、北西にキオプリス＝ヴィスコーネ（ウーディネ県）です。

地勢は平坦ですが、メデーア本村の北には標高132mの丘陵があります。コムーネの中央にはトッレ川の支流であるイウドリオ川が流れ、西端にはトッレ川本流が流れています。

気候・地震

メデーアは、イタリアの気候分類では「zona E, 2289 GG」に分類され、地震リスク階級では「zona 3 (sismicità bassa)」に分類されます。

主要な集落

メデーア本村はイウドリオ川の左岸（東岸）に位置します。その他、コムーネの東北部にはフォルナチ・カルチェ、東部にはポンテ・スル・ヴェルサなどの集落があります。

歴史

メデーアは1928年にコルモンスに編入されましたが、1955年に再び独立したコムーネとなりました。

社会

人口

国立統計研究所（ISTAT）によると、2001年時点での居住地区別の人口は以下の通りです。

MEDEA (centro abitato): 597人
FORNACI CALCE (nucleo abitato): 30人
PONTE SUL VERSA (nucleo abitato): 35人
case sparse: 363人

ISTATは人口統計において、家屋密度の高い centro abitato （居住の中心地区）、密度の低い nucleo abitato （居住の核となる地区）、まとまった居住地区を形成していない case sparse （散在家屋）の区分を用いています。上の表で大文字で示されている地名が centro abitato を示し、「」印はコムーネの役場が置かれている地区であることを示します。

文化・観光

メデーアは、オーストリア領時代のフリウリ農村の面影を残す村であり、17～18世紀に富豪たちが建てた屋敷が残っています。丘の上には、建築家マリオ・バチョッキによって1950年に制作された「すべての戦争犠牲者のためのモニュメント」が建てられています。

交通

道路

国道 SS305 : コルモンス西方からボルニャノを経由し、ポンテ・スル・ヴェルサを通ってマリアーノ・デル・フリウーリ、グラディスカ・ディゾンツォへと至ります。
県道 SP6 : ボルニャノからメデーア本村を経由し、ヴェルサへと至ります。
県道 SP7 : メデーア本村からフラッタへと至ります。
県道 SP27 : メデウッツァからメデーア西方へと至ります。

コムーネの東端をSS305が南北に走り、SP6は北東のボルニャノでSS305と分かれ、メデーア本村を経由して南西のヴェルサでSS252と合流します。また、メデーア本村を中心に、東南へSP7がフラッタ、北へSP27がメデウッツァとを結んでいます。

外部リンク

イタリア語'>コムーネ公式サイト
イタリア語'>県サイトによるコムーネの紹介
イタリア語'>州観光局サイトによるコムーネの紹介

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