メトロポリス (イリノイ州)

メトロポリス：スーパーマンの故郷

メトロポリスは、アメリカ合衆国イリノイ州南部に位置するマサック郡の郡庁所在地です。人口は約6,000人（2020年）の小さな町で、オハイオ川に面しています。この町は、DCコミックスのヒーロー、スーパーマンの「故郷」として世界的に知られています。

スーパーマンの存在

メトロポリスは、町の至る所にスーパーマンの存在を感じられる特別な場所です。裁判所の前には巨大なスーパーマン像が立っており、ダウンタウンにはスーパーマン博物館があります。毎年6月にはスーパーマン祭りが開催され、多くのファンが訪れます。また、地元の新聞社は、スーパーマンの物語に登場する架空の新聞社「デイリー・プラネット」にちなんで、「メトロポリス・プラネット」という社名を使用しています。

メトロポリスの歴史

1850年代、アメリカの首都をワシントンD.C.から西に移す計画が持ち上がり、このメトロポリスがその候補地の一つとなりました。オハイオ川の対岸には「キャピトルシティ」という都市が建設される予定でしたが、首都移転計画は実現せず、メトロポリスはしばらく歴史の中で忘れ去られていました。

しかし、1972年、DCコミックス社が、自社の漫画「スーパーマン」に登場する架空の都市「メトロポリス」（フリッツ・ラングの映画『メトロポリス』に由来）にちなんで、この町を「スーパーマンの故郷」と宣言しました。これを受けてイリノイ州議会も、メトロポリスを「スーパーマンの故郷」とする法案を可決しました。それ以来、メトロポリスは「地元出身」のヒーローを大々的に歓迎し、街全体がスーパーマンのテーマパークのような雰囲気を醸し出しています。

地理と交通

メトロポリスは、北緯37度9分12秒、西経88度43分31秒に位置しています。市の中心部のすぐ南をオハイオ川が流れており、東には州間高速道路I-24が南北に走っています。市の総面積は13.1平方キロメートルで、そのうち13.0平方キロメートルが陸地、0.2平方キロメートルが水域です。

人口動勢

2000年の国勢調査によると、メトロポリスの人口は6,482人でした。人種構成は白人が90.53%と多数を占め、アフリカン・アメリカンが7.61%、その他は少数です。年齢層は、18歳未満が20.0%、65歳以上が24.8%と高齢化が進んでいます。世帯収入の中央値は25,371米ドル、家族収入の中央値は33,979米ドルです。貧困率は17.2%となっています。

メトロポリスの意外な事実

「スーパーマンの故郷」として知られるメトロポリスですが、意外なことに町には映画館がありません。そのため、映画でスーパーマンを観るためには、対岸のパデュカーなど、他の規模の大きい町まで出かけなければなりません。この事実は、メトロポリスが持つユニークな魅力を際立たせています。

外部リンク

City of Metropolis 公式ウェブサイト（英語）
The Superman Collectors webpage including the history of Metropolis, Illinois（英語版）
Story that was broadcast on National Public Radio's "Morning Edition" profiling the town's links to "Superman"（英語版）
City-Data.com - Metropolis, Illinois（英語版）
* Metropolis, IL（Yahoo!Map地図）

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