メトロ食堂街

メトロ食堂街の歴史と特長

メトロ食堂街は、1966年に開業し、東京都新宿区の丸ノ内線新宿駅西口に位置する地下街です。この施設は、新宿地下鉄ビルデイングの地下1階と地下2階にあり、長年にわたり多くの訪問者に愛されてきました。

開業当初と拡張

メトロ食堂街は、開業当初に9店舗でスタートしましたが、次第に拡張を遂げ、総面積は約365坪に及びました。名物の老舗店舗や有名店が軒を連ねており、特にタカノフルーツパーラーや新宿中村屋、天ぷら専門店の新宿つな八などが訪れる人々に人気を集めました。また、特別なスイーツやメニューも数多く提供され、訪れる度に新たな味覚を楽しむことができました。

直結の交通網

新宿の地下街を訪れる際、メトロ食堂街はJR新宿駅や都営地下鉄大江戸線新宿西口駅への通路と直結しており、利便性が高い場所に位置していました。そのため、多くの通勤者や観光客にとって、手軽に立ち寄れる飲食の場となっていました。さらに、周辺にはユニクロ新宿西口店などもあり、買い物と食事を一度に楽しむことができる立地でした。

クレジットカードとの提携

食堂街は、東京メトロのクレジットカード「Tokyo Metro To Me CARD」と提携し、カードを持っていると特別な割引やサービスが受けられることでも知られていました。このように、利用者に寄り添ったサービスが提供されていました。

公式キャラクターと特別イベント

メトロ食堂街の公式キャラクターとして親しまれたのは、「めろろん」と「とろろん」という2匹の猫です。2016年には、開業50周年を記念するイベントも開催され、限定メニューやグッズが登場し、多くのファンを魅了しました。特に、50周年の購買キャンペーンや抽選会は大盛況を博しました。

閉館の背景

しかし、メトロ食堂街は2020年9月30日をもって閉館が発表され、54年の歴史に幕を閉じました。この閉館は、新宿駅西口再開発計画に伴う決定であり、将来の新宿グランドターミナルと駅前広場を整備する大規模なプロジェクトの一環でもありました。現在も続く再開発の流れは、新宿の活性化に寄与することが期待されています。

最後の営業

閉館直前の2020年9月には、「ありがとうフェアFinal 2020」が行われ、最後の訪問者を迎え入れました。このフェアでは、特別なメニューや限られた記念品が用意され、長年親しまれたメトロ食堂街への感謝の意を表す機会となりました。2020年9月30日の閉館後も、一部の店舗はしばらく営業を継続しましたが、最終的には全店舗が閉店となり、メトロ食堂街はその歴史に幕を下ろしました。

結論

メトロ食堂街はその長い歴史の中で、新宿の食文化と地域コミュニティの絆を育む重要な場でありました。新たな再開発に向けての動きは続いていますが、メトロ食堂街での多くの思い出は今もなお多くの人にとって特別な存在です。

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