メナード美術館

メナード美術館：印象派から現代美術まで、多彩なコレクションを堪能できる美術館

愛知県小牧市に位置するメナード美術館は、日本メナード化粧品創業者の野々川大介氏と美寿子氏が収集した美術コレクションを基に設立された美術館です。印象派以降の西洋絵画を筆頭に、明治以降の日本画や洋画、版画、彫刻、工芸など、近現代美術から古美術まで幅広いジャンルの約1,500点を収蔵しています。

美術館の歴史とリニューアル

1986年に着工、1987年に開館したメナード美術館は、2008年から2009年にかけて大規模な改修工事を経てリニューアルオープンしました。この改修によって、展示空間の刷新や最新の設備導入などが行われ、より快適な鑑賞環境が整えられました。

充実したコレクション：西洋絵画、日本画、彫刻

メナード美術館の最大の特色は、その充実したコレクションです。西洋絵画では、モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌといった巨匠たちの作品に加え、クールベ、マネ、ドガ、ロセッティなど、19世紀から20世紀にかけて活躍した重要な画家の作品を数多く所蔵しています。

また、日本画においても、横山大観、尾形光琳、岸田劉生、村上華岳といった巨匠たちの作品が展示されており、日本の近代美術史をたどる上で貴重な資料となっています。

彫刻においては、ロダン、ブールデル、マティス、ジャコメッティ、ムーアといった、世界的に有名な彫刻家の作品が充実しており、西洋彫刻史における重要な流れを垣間見ることができます。日本の彫刻では、平櫛田中、高村光太郎、佐藤忠良といった巨匠たちの作品が鑑賞できます。

さらに、工芸品コレクションも充実しており、加藤唐九郎や北大路魯山人の作品など、日本の伝統工芸の粋を極めた名品を鑑賞することができます。

代表的な収蔵作品

以下に、メナード美術館を代表する収蔵作品の一部をご紹介します。

西洋絵画:

モネ：「チャリング・クロス橋」
ルノワール：「読書する女」
ゴッホ：「石膏トルソ（女）」、「一日の終り（ミレーによる）」
セザンヌ：「麦藁帽子をかぶった子供」
マティス：「コリウール風景」、「ヴェールをかぶった女」、「ジャズ」、「椅子の女」
ピカソ：「オルガ・ピカソの像」、「静物＝ローソク・パレットと牡牛の頭」、「恋人たち」
シャガール：「すみれ色の花」、「夏＝収穫と落穂拾い」

日本画・日本洋画:

横山大観：「海に因む十題・黒潮」
尾形光琳：「三十六歌仙図」
岸田劉生：「林檎を持てる麗子」
村上華岳：「聖蓮華」

彫刻:

ロダン：「接吻」
ブールデル：「弓を引くヘラクレス」、「スカーフを巻いたベートーヴェン」
高村光太郎：「栄螺」、「鯰」
* 平櫛田中：「霊亀随」、「蕉翁像」、「釣隠」

アクセスと情報

メナード美術館は、名鉄バスやこまき巡回バスでアクセスできます。「メナード美術館前」停留所下車、徒歩1～2分です。

美術館に関する詳しい情報や、開催中の展覧会情報については、メナード美術館の公式ウェブサイトをご確認ください。

まとめ

メナード美術館は、質の高いコレクションと充実した展示空間で、来館者に豊かな芸術体験を提供する美術館です。印象派から現代美術まで、多様な作品を鑑賞できるだけでなく、日本の伝統工芸や彫刻も楽しめる点が魅力です。小牧市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。年間約8万人の来場者があることから、その人気ぶりが伺えます。

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