メホラーダ・デル・カンポ

メホラーダ・デル・カンポ

メホラーダ・デル・カンポは、スペインのマドリード州に属する自治体で、首都マドリードの東21km、アルカラ・デ・エナレスの南西15kmに位置しています。この地域は、マドリード大都市圏の一部であり、周辺にはサン・フェルナンド・デ・エナレス、ベリーリャ・デ・サン・アントニオ、リバス＝バシアマドリード、ロエチェスといった他の自治体があります。

地理的特徴

ハラマ川が北から流れ、エナレス川が北東から流れるこの地域では、2つの川が街の北西部で合流する様子が見られます。おそらく、古くからの農業活動に支えられていた背景があり、かつては穀物やオリーブの栽培が盛んでした。しかし、近年ではトマトなどの園芸作物が主要な生産物となっています。1970年代には、スペインの他地域から貧しい人々が集まり、ロス・オリボス地区が形成されました。その名は、当初のオリーブ畑に由来しています。

メホラーダ・デル・カンポは、急速な都市化を経て、1980年代以降は公共施設が増加しています。マドリードに近いため、他地域からの新住民のための一戸建て住宅が多数建設されています。

歴史的意義

この地域の歴史は旧石器時代にまでさかのぼります。ハラマ川とエナレス川が合流する地点には、早くから集落が形成されていました。12世紀にはセゴビア司教の邸宅が存在し、13世紀にはメホラーダ・デル・レイという名に変更されました。興味深いことに、1504年にはカトリック両王がフランスのルイ12世と戦うための条約を結び、その批准がこの地で行われました。

近年の重要な出来事として、1983年に発生したアビアンカ航空011便墜落事故が挙げられます。この事故は、ドイツのフランクフルト空港からマドリードに向かっていた航空機がメホラーダ・デル・カンポ付近に墜落した事例で、多くの著名な作家や芸術家が命を落としました。

また、修道士のフスト・ガリェゴ・マルティネスは、1961年からメホラーダ・デル・カンポに「フスト大聖堂」を建設しており、地域の観光名所となっています。この建物はその壮大さから、訪れる人々を魅了しています。

政治構造

メホラーダ・デル・カンポの議会は、定数21名の議員から成り立ち、2015年の地方自治体選挙では、スペイン社会労働党が7議席を獲得し、国民党とメホレーモスがそれぞれ5議席、統一左翼が2議席、連合・進歩・民主主義も2議席を得ました。社会労働党による少数派議会が形成されており、政治的安定性が求められています。

また、2015年スペイン議会総選挙においては、ポデモスが24.58%の支持を得るなど、地域の政治情勢も興味深いものとなっています。

出身者

この地域からは、修道士のフスト・ガリェゴ・マルティネスやスペイン代表のサッカー選手オスカル・テジェス、アントニオ・アダンなど、さまざまな著名人が輩出されています。特にフスト・ガリェゴは、地域の象徴ともいえる存在です。このように、メホラーダ・デル・カンポは、農業、歴史、政治、そして文化の交差点として、重要な役割を果たしています。

もう一度検索