メルカド・リブレ

メルカド・リブレの概要

メルカド・リブレ（Mercado Libre）はアルゼンチンのブエノスアイレスに本社を構える、ラテンアメリカ最大の電子商取引企業です。この企業名はスペイン語で「自由市場」を意味し、地域において越境ECプラットフォームとして広く認知されています。アメリカで法人化されたメルカド・リブレは、主に「mercadolibre.com」などのオンラインマーケットプレイスを運営し、2016年時点でラテンアメリカのユーザー数は1億7,420万人を超える人気サイトとなっています。

事業展開の地域

メルカド・リブレは、アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、ドミニカ共和国、メキシコ、スペイン、エクアドル、グアテマラ、ホンデュラス、ペルー、パナマ、ウルグアイ、そしてベネズエラなど広範囲に事業を展開しています。中でもブラジルやメキシコでは特に利用者が多く、同社が提供する無料配送の設定や紛失補償などのサービスが高く評価されています。

競合状況と市場シェア

メルカド・リブレは、ラテンアメリカにおけるeマーケットプレイスの中で対抗する企業としてブラジルの「B2Wヴァレジョ」を挙げることができます。ユーザー数においては両社がほぼ同等のシェアを持ち、次いで中国の「AliExpress」やアメリカの「Wish」と共に市場の4強を形成しています。特にメキシコ市場においては、メルカド・リブレが全体の87%を占める結果となっており、地域密着型のサービス戦略が功を奏しています。

設立と成長

メルカド・リブレは1999年に設立され、創業者のマルコス・ガルペリンはスタンフォード大学在学中にこのビジネスを始めました。創設早々、HM Capital Partnersなどからの投資を受け、2001年にはeBayが19.5%の株式を取得しました。その後、2016年にeBayが株式を売却しましたが、両社の提携関係は続いています。

新しい展開

メルカド・リブレは次々と成長を続け、多様なサービスを展開しています。その一環として、商品販売に特化した「MarketPlace」、電子決済プラットフォーム「Mercado Pago」、電子広告を扱う「Mercado Publicado」、オンライン店舗構築を支援する「Mercado Shops」、そしてクレジットカード決済の「Mercado Crédito」などの事業を展開しています。また、不動産や自動車の販売にも取り組み、月額での物件掲載サービスを提供しています。

テクノロジーの活用

同社はオープンソース技術への移行により、さらなる成長を追求しています。これにより、アプリケーションプログラミングインターフェース（API）を使用したソフトウェア開発を支援し、新たなビジネス機会を生み出しています。また、複数の配送センターの開設や最新のソフトウェアセンターの設立を通じて、顧客サービスの向上に努めています。

最後に

メルカド・リブレは今後も多様なサービスを通じて、ラテンアメリカのeコマースの発展を牽引し続けるでしょう。地域に根付いた戦略と技術革新を駆使し、ますます進化していくことが期待されています。

もう一度検索