メルセデスAMG・SL

メルセデスAMG SL R232：伝統と革新が融合したロードスター

メルセデスAMG SL R232は、ドイツの自動車メーカー、メルセデス・ベンツ・グループのハイパフォーマンス部門であるメルセデスAMGが手掛ける、高級スポーツカーです。2021年10月28日に発表されたこのモデルは、伝統的なデザインと最新の技術革新が見事に融合した、魅力的なロードスターとなっています。

伝統と進化の両立

これまでのSLシリーズとは異なり、R232はメルセデス・ベンツブランドではなく、メルセデスAMGブランドから販売されることとなりました。これは、AMGがSLの開発と製造において、より大きな役割を担うようになったことを示しています。6代目までのメタルトップに代わり、4代目以来となるソフトトップを採用。軽量化と低重心化を実現し、より優れたハンドリング性能をもたらしています。さらに、SLとして初となる4輪駆動システム（4WD）と四輪操舵システムの採用は、走行性能の向上に大きく貢献しています。

エクステリアデザインは、メルセデス伝統のロングノーズ・ショートデッキスタイルを継承。AMGブランドを象徴するパナメリカーナグリルが、力強いフロントフェイスを演出しています。洗練されたスタイリングは、見る者を魅了する存在感を放ちます。

エンジンとパフォーマンス

R232は、異なるエンジンを搭載した複数のモデルがラインナップされています。2022年4月6日に発表されたSL 43は、量産車世界初となる48V電気システムによる電動ターボチャージャーを搭載した、2.0L直列4気筒エンジンを搭載。約60年ぶりの4気筒エンジン搭載モデルとして、高い効率性と力強い走りを実現しています。駆動方式はFRです。

一方、2023年4月25日に日本導入されたSL 63 4MATIC+は、4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載。4WDシステムとの組み合わせにより、圧倒的なパワーと優れたトラクション性能を発揮します。

先進技術と快適性

SL 43には、自宅駐車場などのA地点と乗降場所などのB地点のルートを記憶させることで、車両が区間の移動や駐車を行う「メモリーパーキングアシスト」が標準装備されています。また、SL 63 4MATIC+には、よりスポーティな走りを追求したAMGパフォーマンスステアリングが装備されます。これらの先進技術は、快適性と利便性を向上させ、ドライバーの運転体験を豊かにします。

特別仕様車

2023年6月28日には、特別仕様車「SL 63 4MATIC+ Motorsport Collectors Edition」が発表されました。世界限定100台、日本限定17台の希少なモデルで、専用のツートーンペイントやAMGエアロダイナミックパッケージ、AMGナイトパッケージなど、特別な装備が施されています。

まとめ

メルセデスAMG SL R232は、伝統と革新が融合した、まさに夢のようなロードスターです。高い走行性能、先進技術、そしてラグジュアリーな空間は、ドライバーに最高の感動を与えてくれます。伝統を継承しつつ、常に進化を続けるメルセデスAMGの技術力の結晶と言えるでしょう。 今後、さらなる改良やバリエーションの追加も期待される、魅力的な一台です。

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