メルビン・ニエベス

メルビン・ラモス・ニエベス

メルビン・ラモス・ニエベス（Melvin Ramos Nieves、1971年12月28日 - ）は、プエルトリコ出身の元プロ野球選手（外野手）。

経歴

MLB時代

1988年にアトランタ・ブレーブスと契約し、1992年にメジャーデビュー。その後、サンディエゴ・パドレス、デトロイト・タイガース、シンシナティ・レッズでプレー。タイガース時代にはクリーンアップを任されるなど、その打撃力を発揮した。

ダイエー時代

1999年、福岡ダイエーホークスに入団。当時のダイエーは親会社の経営難から高年俸選手のリストラを進めていたが、王貞治監督の強い要望により、MLB通算63本塁打の実績を持つニエベスの獲得に至った。年俸は5,000万円と、実績からすれば格安だった。

ニエベスのパワーは王監督も認めるほどだったが、確実性に欠け、デビュー戦は4打数無安打3三振。その後も不振が続き、一時二軍降格となる。しかし、6月下旬に再昇格してからは徐々に結果を残し、84試合で打率.257、17本塁打、43打点を記録した。

同年の日本シリーズでは、岩瀬仁紀からタイムリーを放つなど、チームの日本一に貢献した。

2000年はオープン戦で好調だったため開幕4番に抜擢されたが、シーズンに入ると不振に陥り、すぐに小久保裕紀に4番の座を譲った。4月末には夫人の出産で一時帰国。再来日後も出場機会は減少し、7月には試合中に途中交代を告げられたことに激怒し、球場を後にする騒動を起こした。

しかし、その後再び一軍に復帰。読売ジャイアンツとの日本シリーズでは、第1戦で槙原寛己から代打決勝本塁打、第4戦でも初回に同点本塁打を放つなど、活躍を見せた。しかし、チームは第6戦で敗れ、ニエベスは20世紀最後の日本プロ野球の打者として三振に倒れた。

シーズン終了後、解雇の方針が決定。しかし、日本シリーズでの活躍が考慮され、首脳会議で進退が検討された結果、最終的に解雇が決定した。

ダイエー退団後

独立リーグやメキシカンリーグでプレーした後、2005年にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだが、メジャー再昇格はならなかった。

2012年には古巣のソフトバンクホークスを訪問している。また、2016年にはストーカーで、2022年には人質立てこもり事件を起こし逮捕されている。

プレースタイル・人物

王監督はニエベスのパワーを高く評価しており、「飛距離だけならメジャーでもベスト10に入るだろう」と語っていた。一方で、確実性の向上も期待していた。

1999年には、東京ドームの看板を超える147m弾を放ったが、王監督は「あそこまで飛ばさなくていいから、もっと効率よく…」と苦笑していた。

守備は得意ではなかったが、当時のチーム事情から、左翼手や右翼手として出場することもあった。

詳細情報

年度別打撃成績

(省略)

背番号

7 （1992年）
10 （1993年）
3 （1994年 - 1995年）
30 （1996年 - 1997年）
46 （1998年）
42 （1999年 - 2000年）

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