メローニ内閣

メローニ内閣：イタリア初の女性首相による新政権

2022年10月22日、ジョルジャ・メローニを首相とするイタリアの内閣、通称「メローニ内閣」が発足しました。特筆すべきは、メローニがイタリア史上初の女性首相であるという点です。彼女は過去に若年層政策担当大臣（ベルルスコーニ内閣）を務め、現在はイタリアの同胞（FdI）の党首として、新政権を率いています。

組閣と政党構成

組閣は2022年10月21日に発表され、翌22日には全閣僚が宣誓を行い、正式に活動を開始しました。メローニ内閣は、以下の政党によって構成されています。

イタリアの同胞（FdI）：メローニ首相が率いる、中道右派の主要政党。
同盟（Lega）：マッテオ・サルビーニが率いる、中道右派政党。
フォルツァ・イタリア（FI）：シルヴィオ・ベルルスコーニが創設した、中道右派政党。
我々 moderate (NM)：中道。

これらの政党が連携し、イタリアの新たな政治を担うことになります。

閣僚の出身地域

メローニ内閣の閣僚の出身地域は、イタリア全土に分布していますが、特に北イタリア出身者が多くなっています。

北イタリア: 15人
ロンバルディア州: 5人
ピエモンテ州: 3人
ヴェネト州: 3人
エミリア＝ロマーニャ州: 2人
フリウリ＝ヴェネツィア・ジュリア州: 1人
リグーリア州: 1人
中央イタリア: 5人 (首相含む)
ラツィオ州: 5人 (首相含む)
南イタリアとイタリア島嶼部: 5人
カンパニア州: 2人
プッリャ州: 1人
サルデーニャ: 1人
シチリア: 1人

首相自身を含む閣僚がラツィオ州出身であることからも、首都ローマの影響力が窺えます。また、北部出身者が多い一方で、南部や島嶼部からも閣僚が選出されており、地域バランスも考慮された人事構成となっています。

メローニ内閣の課題と展望

メローニ内閣は、エネルギー危機、経済の立て直し、EUとの関係など、多くの課題に直面しています。また、初の女性首相という立場から、女性の社会進出やジェンダー平等の推進も期待されています。新政権がこれらの課題にどのように取り組み、イタリアをどのように導いていくのか、国内外から注目が集まっています。

今後のメローニ内閣の動向は、イタリアだけでなく、ヨーロッパ全体の政治・経済にも大きな影響を与える可能性があります。新政権の政策や成果を注視していく必要がありそうです。

もう一度検索