モウイ

モウイ：世界をリードするサーモン養殖企業

モウイ社は、ノルウェーのベルゲンに本社を置く、世界的なサーモン養殖加工企業です。その歴史は1964年にさかのぼり、当初からサーモン生産に携わってきました。現在では、世界25カ国に販売拠点を構え、70カ国以上の国と地域に、高品質なサーモンを中心とした水産物を供給するグローバル企業へと成長を遂げています。オスロ証券取引所にも上場しており、その規模と影響力は業界をリードする存在です。

幾多の買収合併を経て

モウイ社の歴史は、数々の買収合併によって彩られています。1969年には、ノルウェーの大手企業ノルスク・ハイドロが株式の過半数を取得し傘下に入りました。その後も、アイルランドやイギリスの企業を買収し、事業規模を拡大していきます。1985年にはノルスク・ハイドロがモウイ社の完全子会社化を完了。1990年には社名を「ハイドロ・シーフード」に変更しましたが、1999年にはオランダの企業に買収され、「マリンハーベスト」と改称。2006年には、ノルウェーのPan Fish ASAやFjord Seafood ASAとの合併を経て、現在の「マリンハーベストASA」が誕生しました。2017年にはカナダのGray Aqua Groupを買収するなど、積極的な事業拡大を続けています。そして2019年、創業時の社名である「モウイ」へと回帰しました。

日本における展開：モウイジャパン

日本においては、モウイジャパン株式会社が事業を展開しています。1995年に「マリンハーベストジャパン株式会社」として設立され、2019年には親会社の社名変更に伴い現在の名称に変更されました。東京に本社を置き、大阪の支店、成田と泉佐野の工場を擁し、着実に事業を拡大しています。サーモンを中心とした水産物の販売だけでなく、加工食品の製造販売も行い、日本の消費者に高品質な商品を提供しています。 かつては別会社として存在していたモウイジャパンフードサービスも、2020年にはモウイジャパンに吸収合併されています。主力ブランドとして「モウイサーモン」や「スターリング」などが知られています。

未来への展望

モウイ社は、持続可能な水産資源の管理と環境保護に積極的に取り組む姿勢を示しています。高品質な製品と安定供給を両立させながら、世界中の人々に健康的な食を提供し続けることが、今後の課題であり目標となっています。世界規模での事業展開と、日本市場における確固たる地位を背景に、モウイ社は更なる成長と発展を続けることでしょう。 その動向から目が離せません。

もう一度検索