モスクワ環状道路

モスクワ環状道路（ロシア語: Московская кольцевая автомобильная дорога）は、モスクワ市内を環状に結ぶ重要な幹線道路であり、ロシア語の略称であるМКАД（ラテン文字表記ではMKAD）としても知られています。総延長距離は約109.8kmに及びます。

概要

モスクワには、この環状道路の内側にブリヴァール環状道路やサドーヴォエ環状道路（モスクワ地下鉄環状線がほぼ並走）が、外側にはモスクワ大環状道路などが存在します。しかし、一般的にモスクワで「環状道路」と言う場合、このモスクワ環状自動車道路を指すことがほとんどです。

建設の背景には、1950年代に深刻化してきた道路交通の渋滞がありました。1961年に全線が開通し、完成当時はモスクワ市の境界線としての役割も担っていました。主要な幹線道路との交差地点にはインターチェンジが設けられましたが、一部には信号付きの交差点も存在していました。

その後、交通量の増加に対応するため、継続的な改良工事が実施されました。道路は4車線から10車線へと拡幅され、全ての交差点が立体化されるなど、高規格の自動車専用道路へと進化を遂げました。

1980年代以降、周辺の自治体がモスクワ市に合併されたことで、モスクワ市の市域はこの環状道路の外側に拡大しました（特に南西方面）。シェレメーチエヴォ国際空港は環状道路のすぐ北側に位置し、ゼレノグラードもそこから程近い場所にあります。

関連情報

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外部リンク

* モスクワ大環状線の地図（Google Map）

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