モハメド・アブ

モハメド・アブ：ガーナが生んだ才能あるMFの軌跡

モハメド・アブ（Mohammed Abu、1991年11月14日生まれ）は、ガーナ出身のプロサッカー選手です。ガーナ代表としても活躍し、主にミッドフィールダー（MF）のポジションでその才能を発揮しています。

クラブでのキャリア

アブのプロキャリアは、2010年8月31日にイングランド・プレミアリーグの強豪、マンチェスター・シティFCと契約したことから始まりました。しかし、すぐにノルウェーのストレームスゴトセトIFへレンタル移籍し、プロとしての第一歩を踏み出します。このストレームスゴトセトIFでの活躍が、彼のその後のキャリアを大きく左右することになります。

2012年1月には、ドイツ2. ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトへレンタル移籍しますが、出場機会に恵まれず、同年3月末にはレンタルを打ち切り、再びストレームスゴトセトIFへレンタルバックされます。その後も、スペインのラージョ・バジェカーノ（2012年8月）、フランスのFCロリアン（2013年2月1日）、デンマークのオーフスGF（2013年9月2日）と、ヨーロッパ各地のクラブを渡り歩きます。

2014年2月21日、アブは古巣であるストレームスゴトセトIFへ完全移籍という形で再加入を果たします。ここでは再び安定した出場機会を得て、自身のキャリアを再構築します。そして、2017年1月には、新たな挑戦の場としてメジャーリーグサッカー（MLS）のコロンバス・クルーへ移籍。

2018年8月10日には、ノルウェーのヴォレレンガ・フォトバルへレンタル移籍し、同年10月4日には完全移籍。その後、2020年3月には買取オプション付きのレンタルでD.C. ユナイテッドに加入しています。

代表としてのキャリア

アブはガーナ代表としても重要な役割を担ってきました。2011年10月8日に行われたアフリカネイションズカップ2012予選のスーダン代表戦で、75分にデレク・ボアテングとの交代でピッチに立ち、ガーナ代表デビューを飾ります。その3日後には、ナイジェリア代表との親善試合で初スタメン出場を果たし、54分までプレーしました。試合はスコアレスドローに終わりました。

2012年1月11日には、アフリカネイションズカップ2012の登録メンバー23名の一人に選出され、同大会ではグループステージ第3戦のマリ代表戦に出場しています。

プレースタイルと評価

アブは、中盤でのボール奪取能力とパスセンスに優れた選手として知られています。守備的なMFとしての役割をこなしつつ、攻撃の起点となるパスを供給することも可能です。豊富な運動量と献身的なプレーでチームに貢献する、まさに現代的なMFと言えるでしょう。ヨーロッパの様々なリーグでのプレー経験を持ち、戦術理解度も高く、チームに柔軟性をもたらすことができる選手です。

ガーナ代表としての経験も豊富で、国際舞台での経験も彼の強みの一つです。今後の活躍にも期待が寄せられています。

外部リンク: MLS profile

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