モハメド・セネ

モハメド・セネ：輝ける才能とヨーロッパリーグでの活躍

モハメド・セネ（Mouhamed Saer Sene、1986年5月12日生まれ）は、セネガルのティエス出身のプロバスケットボール選手です。211cmの長身と104kgの恵まれた体格を誇るセンタープレイヤーとして、NBAやヨーロッパリーグで活躍しました。現在はフリーエージェントとなっています。

若き日の才能とヨーロッパでの経験

セネのバスケットボールキャリアは、ヨーロッパでのキャンプ参加から始まりました。2004年には、イタリアのトレヴィゾで開催されたリーボックのユーロキャンプと、ドイツのベルリンで開催されたアディダスのキャンプに参加し、才能を磨きます。同年11月には、アフリカのオールスターチームの一員として、アメリカのカレッジバスケットボールチームとのエキシビションマッチにも出場。国際舞台での経験を積んでいきました。

ベルギーリーグのVerviers-Pepinsterでプレーした後、2006年のナイキ・フープ・サミットでは、27分の出場時間で15得点、6リバウンド、9ブロックという圧巻の成績を残しました。この活躍が、彼のNBAへの道を切り開くことになります。

NBA挑戦とデベロップメントリーグでの活躍

2006年のNBAドラフトでは、シアトル・スーパーソニックス（現オクラホマシティ・サンダー）から1巡目10位という高評価で指名されました。しかし、NBAでの道は容易ではありませんでした。2007年1月には、NBAデベロップメントリーグのアイダホ・スタンピードに送られ、そこで経験を積むことになります。

2007-2008シーズン、スタンピードで先発5試合を含む28試合に出場し、平均12.4得点、9.0リバウンド、1.7ブロックショットという素晴らしい成績を残しました。その活躍により、オールNBAデベロップメントリーグチームにも選出されています。

その後、オクラホマシティ・サンダーからウェーバーされた後、ニューヨーク・ニックスと契約。しかし、ニックスではわずか1試合の出場にとどまり、再びウェーバーを経験しました。

ヨーロッパリーグでの活躍

NBAでの挑戦が実らなかったセネですが、ヨーロッパリーグでその才能を開花させます。フランスのイエール＝トゥーロン・ヴァール・バスケットを経て、2010年にはBCMグラーヴェリンと契約。ユーロリーグでは平均10.8得点、8.2リバウンド、1.8ブロックショット、フランスリーグでは平均10.4得点、7.4リバウンド、1.3ブロックショットを記録するなど、主力選手として活躍しました。

2011年には、スペインのバロンセスト・フエンラブラダと契約を結びました。

まとめ

モハメド・セネは、恵まれた体格と才能を持ちながらも、NBAでの定着には至りませんでした。しかし、ヨーロッパリーグで確かな実績を残し、多くのファンを魅了しました。彼のNBA挑戦とヨーロッパリーグでの活躍は、バスケットボール選手としての挑戦と成長の物語として、長く語り継がれることでしょう。今後の動向にも注目が集まります。

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