モビーダ・ホールディングス

MOVIDA HOLDINGS株式会社：多角的な事業展開の歴史と現在

MOVIDA HOLDINGS株式会社は、オンラインゲーム運営、モバイル・PC向けダウンロードコンテンツ開発、システムソリューション提供など、多岐にわたる事業を展開する持株会社です。2002年の設立以来、数々の企業買収や合併、事業譲渡を経て、現在の姿へと発展してきました。その歴史と事業内容を詳しく見ていきましょう。

設立と初期の事業展開

MOVIDA HOLDINGS株式会社の前身は、2002年12月9日にソフトバンクグループ傘下のソフトバンクBB株式会社とアジアングルーヴ株式会社の共同出資によって設立されたビー・ビー・サーブ株式会社です。同社は、コンテンツ配信を支えるインターネットインフラ事業を目的として設立されました。2003年にはゲームポータルサイト「BB Games」を開設、2004年にはソフトバンクパブリッシング株式会社からPC・オンラインゲーム専門情報サイト「4Gamer.net」の運営権を取得するなど、積極的に事業を拡大していきます。さらに、株式会社ビジュアルアーツとの提携による「キネティックノベル」配信にも着手しました。

持株会社体制への移行とグループ企業

2005年12月、ビー・ビー・サーブ株式会社は持株会社制に移行し、社名をMOVIDA HOLDINGS株式会社に変更しました。同時に、複数のグループ企業を設立し、事業の多角化を加速させます。主なグループ企業は以下の通りです。

MOVIDA ENTERTAINMENT株式会社: オンラインコンテンツ事業を展開。当初はコミック事業にも進出しましたが、後に事業譲渡を行いました。
MOVIDA INVESTMENT株式会社: 投資ファンドの企画・運営を行う投資事業会社。
MOVIDA MANAGEMENT株式会社: グループ企業全体のインキュベーションやバックオフィス業務を担う。
MOVIDA LABORATORIES株式会社: 研究開発事業を行う。
MOVIDA TECHNOLOGIES株式会社: システム開発・運用受託事業を行う。
MOVIDA SOLUTIONS株式会社（現M-SOLUTIONS株式会社）: ソフトバンク・テクノロジー株式会社との合弁会社。システムソリューション事業を行う。
MOVIDA GAMES株式会社: オンラインゲーム運営を行う。
ELEVEN-UP株式会社: オンラインゲーム運営を行うが、後に事業譲渡。
* デジタルカタパルト株式会社: 共同印刷株式会社との合弁会社。電子書籍の制作、流通、販売、および電子書籍ストア「ソク読み」の運営を行う。

これらのグループ企業はそれぞれ専門分野を持ち、MOVIDA HOLDINGS株式会社全体の事業ポートフォリオを支えています。

事業譲渡とグループからの離脱

MOVIDA HOLDINGS株式会社は、事業戦略の一環として、一部事業の譲渡やグループ企業の売却を行ってきました。例えば、コミック事業を担っていた株式会社フレックスコミックスはガイアホールディングス株式会社に買収され、グループを離脱しています。また、「4Gamer.net」の運営会社であったAetas株式会社も、株式会社デジタツハーツに買収されています。これらの動きは、MOVIDA HOLDINGS株式会社が事業ポートフォリオを最適化し、成長を続けるための戦略的な判断であると言えるでしょう。

まとめ

MOVIDA HOLDINGS株式会社は、設立以来、オンラインゲーム、モバイルコンテンツ、システムソリューションなど、多様な事業分野で展開し、着実に成長を遂げてきました。ソフトバンクグループとの初期の連携から、独立した持株会社としての発展、そして戦略的な事業譲渡まで、その歴史は、変化の激しいIT業界において柔軟に対応し、成長を続ける企業像を示しています。今後の展開にも注目が集まります。

もう一度検索