モロタイ島

モロタイ島について

モロタイ島は、東インドネシアのモルッカ諸島（マルク諸島）に位置する島です。ハルマヘラ島の北にあり、面積は約1,800平方キロ[[メートル]]です。北マルク州に属し、インドネシアの最北端に近い島の一つです。

歴史

15世紀から16世紀にかけて、モロタイ島はイスラム教のテルナテ王国の勢力下に入りました。テルナテ島とハルマヘラ島の沿岸部を含む地域は「モロ」と呼ばれ、テルナテ王国の中心地でした。

16世紀半ばには、ポルトガルのイエズス会がこの島に進出しました。しかし、テルナテやハルマヘラのイスラム教徒は、改宗活動のための移住に反発し、1571年には宣教師たちを島から追放しました。これは、モルッカ諸島におけるポルトガル勢力の後退を招く一因となりました。

17世紀初頭には、テルナテ王国の勢力が拡大し、モロタイ島の住民の多くが島を離れ、ハルマヘラ島西岸のドディンガに移住させられました。また、1627年と1628年には、テルナテ王国のスルタン・ハムザによって、キリスト教徒の多くが監視のしやすいテルナテ島マラユに移住させられました。これらの移住政策を通じて、テルナテ王国はモロタイ島への支配力を強めていきました。

太平洋戦争初期の1942年前半には、日本軍がモロタイ島を占領しました。その後、1944年9月のモロタイ島の戦いでアメリカ軍が島を奪還し、連合軍はフィリピンへの進攻、そしてボルネオ侵攻の足がかりとしてこの島を利用しました。また、1945年10月に計画されていたジャワ島への侵攻作戦のための基地としても、モロタイ島は重要な役割を担う予定でしたが、日本の降伏によってその作戦は中止されました。

経済

モロタイ島は深い熱帯雨林に覆われており、林業と樹脂生産が主な産業となっています。豊かな自然が、島の経済を支えています。

参考文献

Andaya, Leonard (1993). The world of Maluku: eastern Indonesia in the early modern period. Honolulu: University of Hawaii Press.
Villiers, John (1988). Las Yslas de Esperar en Dios: The Jesuit Mission in Moro 1546-1571. Modern Asian Studies 22(3):593-606.

関連項目

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モロタイ島の戦い

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