モロッコ・ディルハム

モロッコ・ディルハム（Moroccan dirham）は、モロッコ王国の公式通貨として使用されています。通貨コードはISO 4217で「MAD」と表記され、通貨記号はアラビア文字で「د.م.」と記述されます。ラテン文字による略式表記では「DH」や「Dhs」が用いられます。補助単位はサンチーム（santim）で、1ディルハムは100サンチームに相当します。

モロッコ・ディルハムは、モロッコの中央銀行である国立アル=マグリブ銀行（Bank al-Maghrib）によって発行・管理されています。また、西サハラのモロッコ実効支配地域においても事実上の通貨として流通しています。

歴史

モロッコでは、1882年に近代的な通貨制度が導入される以前は、ファルスを単位とした銅貨、ディルハムを単位とした銀貨、バンドゥキを単位とした金貨が用いられていました。1882年以降、ディルハムはモロッコ・リアルの補助単位となり、1リアルが10ディルハムと定められました。

1960年に、ディルハムが再び主要通貨単位として採用され、それまで使用されていたフランに代わって導入されました。フランは1ディルハム=100フランのレートで1974年まで併用され、その後サンチームに置き換えられました。

硬貨

1960年には、1ディルハムの銀貨が導入されました。その後、1965年には1ディルハムのニッケル貨と、5ディルハムの銀貨が発行されました。1974年にサンチームが導入されると、1、5、10、20、50サンチーム硬貨と1ディルハム硬貨が発行されました。

初期の硬貨は、1サンチームがアルミ製、5～20サンチームが真鍮製、それ以上が白銅製でした。1980年には5ディルハムの白銅貨が追加され、1987年にはバイメタル貨に変更されました。このバイメタル貨には、グレゴリオ暦（西暦）とヒジュラ暦（イスラム暦）の両方の年号が刻印されています。例えば、西暦1987年はヒジュラ暦1407年と併記されます。

1サンチーム硬貨は、新デザインが導入された1987年のみ発行され、同じく1987年には50サンチーム硬貨が新たに大きさや材質を変更し、1/2ディルハム硬貨として発行されました。

1995年には、新しい5ディルハム硬貨と10ディルハム硬貨が共にバイメタル貨として発行されました。そして2002年には、2ディルハムの白銅貨が発行されました。

紙幣

（現在発行中の紙幣に関する詳細情報が入力には含まれていないため、省略いたします。）

為替レート

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脚注

（脚注に関する記述は、入力情報に含まれていないため、省略いたします。）

関連項目

* ディルハム

外部リンク

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