モンスター (ピンク・レディーの曲)

シングル「モンスター」の概要

1978年6月にリリースされた「モンスター」は、日本のアイドルグループ・ピンク・レディーにとっての8枚目のシングルです。この楽曲は、ビクター音楽産業（現在のJVCケンウッド・ビクターエンタてインメント）から発売され、瞬く間に人気を集めました。

曲の特徴

イントロでは、作曲者である都倉俊一の生声を加工した「ワハハハハ…」というフレーズが印象的に使われています。その後、ピンク・レディーは「キャー!!」という大きな悲鳴を2回繰り返し、飛び込んでくるリズムとメロディーがリスナーの心を掴みます。歌詞に登場する「モンスター」は、ただの怪物ではなく、孤独を抱える individuals という見方もあります。このことは、ピンク・レディーのメンバーである未唯mieが2008年にテレビ番組『オーラの泉』に出演した際に語っており、彼女は「本当は皆と一緒にいたいのに隔離されてしまう切なさを表現した楽曲ではないか」と述べています。

売上と影響

このシングルの初回プレス枚数は60万枚で、発売日にはそのうちの約7割が販売され、最終的には累計160万枚の売り上げを記録しました。ジャケットのデザインには「協力　近代映画社」という表記があり、『近代映画』1978年5月号のグラビアから引用されたことが確認されています。

曲のカバー

「モンスター」は多くのアーティストにカバーされています。例えば、2003年にはCHINEPHILEがアルバム『KAYOMANIA』に収録し、2009年には高橋優と柳沢ななが阿久悠トリビュートアルバム『Bad Friends』で再演しています。また、UAは2010年にアルバム『KABA』で、香取慎吾と山下智久のデュオ・The MONSTERSは2012年にシングル「MONSTERS」に収録しています。さらに、ピンク・ベイビーズが2016年にリリースしたシングル『渚のシンドバッド』のtype-Cでもこの曲が収められています。

CM起用

また、シングルのB面には「キャッチ・リップ」が収録されており、これは当時の雪印乳業（現：ロッテ）のアイスクリーム「宝石箱」のCMソングとして使用されました。このCMにピンク・レディーが出演したことも、楽曲の知名度を高める要因となりました。

「モンスター」は、今でも多くの人々に愛され続けている名曲のひとつとして、日本の音楽史に名を刻んでいます。

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