モンテネグロ人民解放国家反ファシスト委員会

モンテネグロ人民解放反ファシスト会議（CASNO）は、第二次世界大戦中のモンテネグロにおける反ファシスト運動を主導した重要な組織です。セルビア語では「Crnogorska Antifašistička Skupština Narodnog Oslobođenja」と表記され、略称はCASNOです。前身は、モンテネグロおよびボカ人民解放国家反ファシスト委員会（ZAVNOCGB）という組織でした。

ZAVNOCGBの成立と活動

ZAVNOCGBは、1943年11月にコラシンで結成されました。これは、ナチス・ドイツとその協力者による占領下にあったユーゴスラビアにおいて、パルチザンを中心とする抵抗運動が活発化していた時期にあたります。ZAVNOCGBは、モンテネグロにおける反ファシスト闘争を組織し、解放区の設立、住民の動員、政治的な意思決定など、幅広い活動を展開しました。委員長はニコラ・ミリャニッチが務めました。

CASNOへの改組

1944年6月14日、ZAVNOCGBは第2回会合を開催し、組織名をモンテネグロ人民解放反ファシスト会議（CASNO）へと改称しました。この改称は、反ファシスト運動の更なる強化と、戦後のモンテネグロの政治体制を見据えたものであったと考えられます。CASNOは、モンテネグロにおける人民の解放と社会主義建設を目標に掲げ、その後の政治的進路を決定する上で重要な役割を果たしました。

戦後のモンテネグロ議会への改組

第二次世界大戦終結後、CASNOはモンテネグロ議会へと改組されました。これは、戦時中の反ファシスト組織が、戦後の政治体制に組み込まれる過程を示すものです。モンテネグロはユーゴスラビア社会主義連邦共和国の構成国となり、議会は社会主義的な政策を推進する機関として機能しました。

関連事項

CASNOおよびZAVNOCGBは、モンテネグロの歴史において重要な位置を占めています。関連する事項としては、以下のようなものが挙げられます。

モンテネグロ共産主義者同盟
モンテネグロの歴史
モンテネグロ議会
モンテネグロ社会主義共和国
パルチザン
ユーゴスラビア人民解放戦争

これらの関連事項を理解することで、CASNOが置かれていた歴史的背景や、その後のモンテネグロの発展についてより深く知ることができます。

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