モントリオール中央駅

モントリオール中央駅は、カナダ・ケベック州モントリオールに位置する、カナダ有数の規模を誇る鉄道ターミナル駅です。1943年に竣工した現在の駅舎は、地下に21の線路と16のホームを備え、モント・ロワイヤルトンネルへと繋がっています。この駅は、カナダ国内各地を結ぶVIA鉄道、アメリカ・ニューヨークへ向かうアムトラック、そして近郊列車（RTM）、都市鉄道REMのターミナルとしての役割を担い、年間1100万人を超える利用客で賑わいます。

主要な役割と機能

モントリオール中央駅は、単なる鉄道駅としてだけでなく、モントリオール都市圏における交通の要所としての機能を果たしています。VIA鉄道を利用することで、カナダの主要都市へのアクセスが可能であり、アムトラックを利用すればアメリカへの旅行も容易です。また、近郊列車（RTM）はモントリオール周辺の地域を結び、通勤・通学客の足として重要な役割を担っています。さらに、2023年7月31日に開業した都市鉄道REMのハブ駅としての機能も加わり、その重要性はますます増しています。

この駅の地下は、モントリオール地下鉄の3つの駅（ボナヴァンチュール駅、マギル駅、ビクトリア広場駅）と連結しており、巨大なモントリオール地下街の一部を形成しています。これにより、天候に左右されずに駅間を移動することができ、快適な都市生活を支えています。かつては、1968年から1982年まで、最高速度193km/hを誇る高速列車UAC ターボトレインも乗り入れていました。

乗り入れ路線

モントリオール中央駅には、以下の路線が乗り入れています。

VIA鉄道

モントリオール・センテール列車 (旧アビティビ号)
モントリオール・ジョンキエール列車 (旧サグネー号)
シャルール号（ガスペ）：2013年8月より運休中
オーシャン号（ハリファックス）
コリドー号（東部近距離特急）：オタワ、トロント、ケベックシティ方面

アムトラック

アディロンダック号（ニューヨーク）

近郊列車(RTM)

RTM モン・サン・イレール線

都市鉄道(REM)

REM

接続路線

モントリオール中央駅は、以下の地下鉄路線と接続しています。

地下鉄

オレンジライン (ボナヴァンチュール駅、ビクトリア広場駅)
グリーンライン (マギル駅)



モントリオール中央駅は、カナダの鉄道史においても重要な役割を果たしてきた駅であり、現在もモントリオールの交通網の重要な拠点として機能し続けています。その利便性の高さから、多くの人々が利用するだけでなく、モントリオールの都市景観を形作る要素の一つとしても捉えられています。

もう一度検索