モン・パリ (1927年の映画)

モン・パリ (La Revue des revues)

『モン・パリ (La Revue des revues)』は、1927年にジョエ・フランシスが監督したフランス映画です。原題であるフランス語の『La Revue des revues』は、「レビューの中の特に優れたレビュー」、あるいは「多くのレビューを見せるレビュー」といった意味合いを持っています。英語圏では『Mon Paris』という題名で紹介され、日本語の題名もそれに倣っています。

あらすじ

物語の主人公は、エレーヌ・アリエ演じるガブリエル・ドリゾォ。彼女はパキャンの店で働くお針子で、アルコール依存症の父と陰鬱な母を持つ、平凡な毎日を送っていました。しかし、そんな生活から抜け出すことを夢見て、フォリー・ベルジェールのレビューの花形スターへの登竜門となるコンクール「plus petit pied de France」に応募します。

しかし、コンクールに遅刻してしまったガブリエルは、そこでアンドレ・リュゲ演じるジョルジュ・バルサックという才能がありながらも不遇な俳優と出会います。バルサックの助けにより、彼女は芸能界への足がかりをつかむことになります。

レビュー場面

この映画は無声映画であり、当時のミュージックホールやキャバレー（ムーラン・ルージュ、フォリー・ベルジェール、ル・パラス）におけるショーを映像で紹介することを目的として製作されました。そのため、ストーリーはあくまでレビューシーンを繋ぐための狂言回しとして機能しています。

特筆すべきは、ジョセフィン・ベーカーが出演し、2曲に合わせて踊る場面があることです。この映画のレビュー場面は、映画全体の約8割を占めています。

この映画は、ジョセフィン・ベーカーの名を広く知らしめることとなり、日本でも彼女が知られるきっかけとなりました。

出演者

アンドレ・リュゲ - ジョルジュ・バルサック
エレーヌ・アリエ - ガブリエル・ドリゾォ
ジョセフィン・ベーカー
Pépa Bonafé
Erna Carise
エドモン・カステル
ジャンヌ・ド・バルザック
Mme. Dehan
Gretchikine
ザ・ホスマン・ガールズ
ジョン・ティラーズ・フォリーズ・ガールズ
Mme. Komakova
Londonia
Ludovic
Lila Nicolska
Skibinne
Standford
Titos
アンリ・ヴァルナ
エミール・オーディフレ
Stanislawa Welska
Ruth Zackey

関連項目

モン・パリ - この映画と同じ1927年に宝塚少女歌劇団が上演した日本最初のレビュー。

外部リンク

モン・パリ - allcinema
モン・パリ - KINENOTE
モン・パリ - IMDb（英語）

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