ヤグルマソウ属

ヤグルマソウ属（Rodgersia）は、東アジアに分布するユキノシタ科の属の一つです。属名のRodgersiaは、本属を発見した探検隊を率いたジョン・ロジャース (John Rodgers) への献名に由来します。

特徴

ヤグルマソウ属の植物は、湿った林床に自生する大型の多年草です。掌状または羽状の複葉で、大きな根出葉を持つことが特徴です。夏には、小さい白い花が密集した大型の円錐花序を形成します。

分布と種

ヤグルマソウ属は、東アジアに6種が知られています。日本には、ヤグルマソウ（Rodgersia podophylla）一種が自生しています。

主な種

Rodgersia aesculifolia
Rodgersia henrici
Rodgersia pinnata
ヤグルマソウ (Rodgersia podophylla):
Rodgersia sambucifolia
Rodgersia tabularis

ヤグルマソウ

日本に自生するヤグルマソウ（Rodgersia podophylla）は、山地の湿った場所に生育する大型の多年草です。名前の由来は、花の形が鯉のぼりの矢車に似ているためと言われています。葉は掌状に深く切れ込み、独特の形状をしています。初夏に白い小さな花を多数咲かせ、その姿は涼しげで美しいです。山野草として栽培されることもあります。

参考文献

佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物　草本II 離弁花類』、1982年、平凡社

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