ヤシ県

ヤシ県（ルーマニア）

ヤシ県は、ルーマニア北東部のモルダヴィア地方に位置する県です。県都はヤシ市で、ルーマニア国内でも人口が多いことで知られています。地理的には、モルドバとの国境に近く、平原と丘陵地帯が広がっています。

地理

ヤシ県は、シレト川とプルト川に挟まれた地域に位置し、県の中心部をジジァ川が流れています。県都ヤシ市は、ジジァ川の支流であるバフルイ川沿いにあります。地形は変化に富んでおり、南東部は中央モルドバ高原の一部である標高400mを超える丘陵地帯、北部は広大なモルドバ平原が広がっています。県西部には、シレト山道やファルティチェニ高原の一部が横断し、標高500mを超えるデアルル・マーレ（大きい丘）があります。

東：モルドバ共和国
西：スチャヴァ県、ネアムツ県
北：ボトシャニ県
南：ヴァスルイ県

経済

ヤシ県の主要産業は農業です。肥沃な土地を活かした農業が盛んで、様々な作物が栽培されています。工業は主に都市部に集中しており、ソフトウェア、化学、製薬、金属、繊維、食品などの分野が発展しています。近年では、IT産業の成長が著しく、多くの企業がヤシ市に進出しています。

観光

ヤシ県には、歴史的・文化的な観光スポットが数多く存在します。特に県都ヤシ市には、以下のような見どころがあります。

文化宮殿：ヤシ市のシンボルとも言える壮麗な宮殿。内部には博物館や図書館などがあります。
「トレイ・イェラルヒ（三成聖者）」修道院：美しい装飾が施された歴史的な修道院。
ゴリア修道院：ヤシ市を見下ろす丘の上に建つ修道院。
コポウの丘：ヤシ市民の憩いの場となっている公園。
ミトロポリタナ（府主教座）大聖堂：ルーマニア正教の重要な大聖堂。
ルジノアサ宮殿：ルーマニアの初代公アレクサンドル・ヨアン・クザの記念博物館。

ヤシ市以外にも、パシュカニ、トゥルグ・フルモス、フルラウなどの町があり、それぞれ独自の魅力を持っています。

行政区画

ヤシ県は、2つの都市、3つの町、93の基礎自治体で構成されています。

主な都市

ヤシ：県都であり、最大の都市（約32万人）
パシュカニ
トディレシュティ
ブナトリ
コトナリ
コムナ・ハルマネシュティ

出身有名人

ジョージ・エミール・パラーデ：細胞生物学者、ノーベル生理学・医学賞受賞
ミハイル・コガルニセアヌ：政治家、歴史学者
ミハイル・サドヴャーヌ：作家
オヴィデュ・コジョカル：ラグビー選手

外部リンク

ルーマニア語）'>ヤシ県のサイト（ルーマニア語）
ルーマニア語）'>県議会のサイト（ルーマニア語）

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