ヤマサちくわ

ヤマサちくわ株式会社の概要

ヤマサちくわ株式会社は、愛知県豊橋市に本社を構える企業で、主にちくわやその他魚肉練り製品の製造と販売を行っています。2007年時点で、愛知県内に直営店舗を持ち、静岡県、岐阜県三重県にまで店舗を展開しています。また、愛知県の豊橋市、豊川市、静岡県浜松市には直営の飲食店もあります。

この会社が手がけるちくわは、愛知県豊橋市の名物として地域に広く知られており、2004年度には愛知ブランドに認定されました。企業のキャッチコピーである「昔も今も変わらぬ旨さ」「豊橋名産ヤマサのちくわ」は、多くの人々に親しまれています。

会社の特徴と商品

ヤマサちくわは、ちくわだけでなく、かまぼこやはんぺんといった多様な魚肉練り製品も製造しています。なお、同名の企業が兵庫県姫路市にも存在しますが、こちらとは全くの無関係です。また、千葉県にあるヤマサ醤油ともつながりはありません。

沿革

ヤマサちくわの歴史は1817年に創業者の佐藤善作が愛知県豊橋市の魚町で魚問屋を始めたことに始まります。初めは蒲鉾の加工販売も行っていましたが、善作が金刀比羅宮参詣の際にちくわに出会ったことを契機に製造に着手。1866年には、3代目の佐藤市作によって練り物専門の会社へと進化を遂げました。

1940年、戦時体制の影響で豊橋市内の関連業者が合同し、「豊橋水産食品有限会社」を設立しましたが、1945年には豊橋空襲で本社が焼失します。その後、1946年に名称を「株式会社ヤマサ商店」に改称し、1964年には現在の「ヤマサちくわ株式会社」に変更されました。

テレビCMと地域のプロモーション

「豊橋名産ヤマサのちくわ」というキャッチフレーズのテレビCMは、特に東海地方で広く放送されています。CMの内容は「弥次さん喜多さん」が旅をしながらヤマサのちくわを見つけ追いかけるストーリーで、短時間ですが印象的です。これにより地域の名産品としての認知度を高めています。

さらに、豊橋駅や名古屋駅、中部国際空港などにはこのCMのキャラクターが描かれた看板が設置されており、今では豊橋市の観光スポットとも言える存在です。ヤマサちくわはラジオCMを通じて地域の人々に愛される存在となり、地元の繁栄を促進する重要な役割を果たしています。

提供番組と関連団体

ヤマサちくわは、地域のニュース番組などへの広告提供も行っており、中京テレビやメ～テレ、CBCなどにCMが流されています。また、学校法人利幸学園の理事長も務める代表取締役会長の佐藤元英が、地域教育にも関与しています。

まとめ

ヤマサちくわ株式会社は、愛知県豊橋市に根ざした企業で、長い歴史のもとに地域名物を守り続けています。多様な魚肉練り製品を展開し、地域との連携を強化しながら、今もなお成長を続けています。

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