ヤングアニマルZERO

ヤングアニマルZERO

『ヤングアニマルZERO』は、白泉社が発行する隔月刊の青年漫画雑誌です。2019年9月9日に創刊され、奇数月の9日に発売されています。『ヤングアニマル』の増刊誌として、B5判で850円で販売されています。

歴史

創刊の背景には、2018年6月1日に休刊した月刊青年漫画雑誌『ヤングアニマル嵐』の存在があります。その後、エロ系の電子雑誌『ハレム』や『ヤングアニマルレジスタンス（仮）』の創刊が予定されていましたが、最終的に「“戦うもの達”の物語」をテーマとした『ヤングアニマルZERO』が誕生しました。

創刊時には、久世岳氏の『ニラメッコ』、宮月新氏原作・おちゃう氏作画の『去勢転生』、押切蓮介氏、稲井カオル氏、稲葉そーへー氏、メイジメロウ氏、岡村星氏、松本明澄氏などの作家陣が名を連ねました。また、福山リョウコ氏の『聴けない夜は亡い』、藏丸竜彦氏、杉山惇氏などの連載も開始され、三浦建太郎氏原作・プロデュースの『ドゥルアンキ』の連載も話題となりました。

創刊号は630ページというボリュームで、三浦建太郎氏とスタジオ我画による『ドゥルアンキ』のイラストが表紙を飾りました。創刊当初から、三浦氏、久世氏、福山氏の連載や押切氏の読み切りなどが注目を集めました。雑誌にはクリアファイルが付属することもありましたが、2021年には漫画作品ではなく2.5次元モデルのクリアファイルが付属し、話題となりました。

人気掲載作品としては、『ドゥルアンキ』、『聴けない夜は亡い』、『ニラメッコ』などが挙げられます。また、メディアミックス作品として、テレビアニメ化された技来静也氏の『拳奴死闘伝セスタス』が『マンガPark』から移籍し、連載されています。

2021年5月6日に三浦建太郎氏が逝去され、『ドゥルアンキ』の連載は同年8月1日号で終了しました。その後、編集部の意向により、同年10月1日号から三浦氏の初期作である『王狼』のリバイバル連載が企画されました。

特徴

『ヤングアニマルZERO』は、「ユニセックス」を目標に創刊され、群像劇、「涙のドラマ」、サスペンス、アクション、コメディなど、幅広いジャンルの漫画が掲載されています。特に、「コアなマンガファンを満足させる、“戦う”キャラクターを押し出した」作品が特徴的です。編集部によると、「いま自分がイチバン面白いと、部員が思う作品が載ってる雑誌」とのことです。

プロデューサーの佐久間宣行氏も、「バラエティ豊かなラインナップ」で「いろんなジャンルのマンガ」が掲載されており、「『面白いものを作るんだ』という気概」が伝わってくる雑誌だと評しています。

連載作品

現在連載中の作品（2025年4月1日号時点）

聴けない夜は亡い（福山リョウコ）
数学ゴールデン（藏丸竜彦）
ニラメッコ（久世岳）
OL、ラッコを飼う。（井上知之）※『ヤングアニマル』と並行で不定期連載
拳奴死闘伝セスタス（技来静也）※『拳闘暗黒伝セスタス』第2部、『マンガPark』より移籍
妖刀に魅入られしスケルトン 〜迷宮を支配し、無敵の軍勢を率いる《最強》の剣魔王〜（原作：銀翼のぞみ、漫画：鶴岡伸寿）
北欧ふたりぐらし（だたろう）
ラプソディ・イン・レッド（あみだむく）
この百合はフィクションです（むちゃハム）
ぼくの好きな人が好きな人（原作：葵せきな、漫画：つづら涼）
ニキ。（栄川遥）
ノラの家（夕海）
創世のタイガ（森恒二）※第2部
火の龍の国（石井明日香）
モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件（原作：駄犬、キャラクター原案：芝、漫画：鈴羅木かりん）
ドカ食いダイスキ! もちづきさん（まるよのかもめ）
百鬼夜行の花嫁達（原作：熊谷純、漫画：さぎやまれん）

連載終了作品

去勢転生（原作：宮月新、作画：おちゃう）
獣国のパナギア（メイジメロウ）
先日助けて頂いた〇〇です！（稲葉そーへー）
隻影の影人（矢神翔）
そのへんのアクタ（稲井カオル）
テンタクル（岡村星）
ドゥルアンキ（スタジオ我画 produced by三浦建太郎）
百鬼夜京（松本明澄）
プリズン・オブ・ヘルランド（杉山惇氏）
お母さんは同級生!（ももせたまみ）
終末は、君と（文尾文）
水姫先輩の恋占い（シロサワ）
オカルト研は存在しない!!（河原井優貴）
カペラの眩光（相澤いくえ）
王狼（原作：武論尊、作画：三浦建太郎）※リバイバル連載
王狼伝（原作：武論尊、作画：三浦建太郎）※リバイバル連載
RED Es（藤井あだし野）
魔法少女殲滅兵器 筋肉少女（たま虫あっとに）※『ヤングアニマル』の集中連載が連載化
ジャパン（原作：武論尊、漫画：三浦建太郎）※リバイバル連載

外部リンク

ヤングアニマル&ヤングアニマルZERO 公式サイト
ヤングアニマルZERO - Tumblr

もう一度検索