ヤングブラッズ (1960年代のバンド)

ヤングブラッズ（The Youngbloods）

ヤングブラッズは、1960年代から1970年代初頭にかけて活動したアメリカのフォークロックバンドです。1965年にニューヨーク市で結成され、グリニッジ・ヴィレッジを中心に活動を開始、1969年に拠点をカリフォルニアに移し、1972年に解散しました。

バンドの歴史

結成と初期

ジェシ・コリン・ヤングを中心に結成されたヤングブラッズは、当初グリニッジ・ヴィレッジのカフェ・ア・ゴー・ゴーなどで演奏活動を行っていました。フォークリバイバルの影響を受け、ボブ・ディランやビートルズなどの影響を受けたサイケデリック・ロック風の音楽を展開していました。

「ゲット・トゥゲザー」のヒット

1967年に発表した「ゲット・トゥゲザー」は、ディノ・ヴァレンティの楽曲をカバーしたもので、当初は全米62位と小ヒットに終わりました。しかし、1969年にラジオCMで使用されたことをきっかけに再発売され、全米5位の大ヒットを記録しました。この曲は、そのメッセージ性の強さから、反戦運動や平和運動の象徴的な曲として広く知られるようになりました。

西海岸への移転と解散

1969年にカリフォルニアへ拠点を移したヤングブラッズは、ワーナー・ブラザース・レコードと契約し、自主レーベル「ラクーン」を設立しました。その後もアルバムを発表しましたが、メンバー間の音楽性の違いや主導権争いなどから、1972年に解散しました。

メンバー

ジェシ・コリン・ヤング（Jesse Colin Young）: ボーカル、ベース・ギター、ギター。バンドの中心人物。
ジェリー・コービット（Jerry Corbitt）: ボーカル、リード・ギター。1965年から1969年まで在籍。
バナナ（Banana）: キーボード、ギター。本名ロウエル・レヴェンジャー3世。
ジョー・バウアー（Joe Bauer）: ドラムス。
マイケル・ケイン（Michael Kane）: ベース・ギター。1971年から1972年まで在籍。
デヴィッド・パーパー（David Perper）: ドラムス。1984年から1985年まで在籍。
スコット・ロ－レンス（Scott Lawrence）: キーボード。1984年から1985年まで在籍。

解散後

解散後、ジェシ・コリン・ヤングはソロ活動を開始し、多くのアルバムを発表しました。ジェリー・コービットもソロ活動を行いましたが、2014年に亡くなりました。ジョー・バウアーは1982年に脳腫瘍で死去しています。

1984年には、ヤング、コービット、バナナを中心に再結成され、全米ツアーを行いましたが、その後再び活動を停止しました。

音楽作品

ヤングブラッズは、RCAビクター、マーキュリー・レコード、ワーナー・ブラザース・レコードからアルバムを発表しました。

アルバム

ザ・ヤングブラッズ (1967)
アース・ミュージック (1967)
エレファント・マウンテン (1969)
ロック・フェスティヴァル (1970)
ライド・ザ・ウィンド (1971)
グッド・アンド・ダスティ (1971)
ハイ・オン・ザ・リッジ・トップ (1972)

シングル

グリズリー・ベア (1966)
ゲット・トゥゲザー (1967)
ダークネス、ダークネス (1969)

影響

ヤングブラッズは、1960年代のフォークロック、サイケデリックロックシーンに大きな影響を与えました。特に「ゲット・トゥゲザー」は、そのメッセージ性の強さから、多くのミュージシャンにカバーされ、時代を超えて愛される楽曲となっています。

関連事項

フォーク・ロック
グリニッジ・ヴィレッジ
フェリックス・パッパラルディ

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