ユアヒットパレード (南日本放送)

ユアヒットパレード：MBCラジオが誇る洋楽番組の軌跡

「ユアヒットパレード」は、MBC南日[[本放送]]（以下、MBCラジオ）で1956年2月11日に放送を開始した、洋楽専門の長寿ラジオ番組です。開局初期から続く番組であり、『希望のリボン』『城山スズメ』に次ぐ、MBCラジオで3番目に長い歴史を誇ります。

番組概要

毎週月曜日の21時30分から30分間放送される音楽番組で、最新の洋楽ヒットチャートやリクエスト曲、特集、ライブレポートなどを紹介しています。AMラジオ局では珍しく、ラジオパーソナリティをディスクジョッキーと呼称しています。番組のオープニングテーマ曲は、ヒューゴ・ウィンターハルター楽団によるイージーリスニング「Melancholy Serenade」で、曲中に英語のタイトルコールが挿入されています。

出演者

現在（2024年）のパーソナリティは、5代目のスマイリー園田さんが務めています。過去には、松下清子さん（初代）、横山欣司さん（2代目）、城光寺剛さん（3代目）、太田祐輔さん（4代目）が番組を担当しました。

歴史

黎明期

番組は1956年2月11日にスタート。アメリカNBCの同名ラジオ番組『Your Hit Parade』に倣い、日本で2番目に開始された同名番組として、最も長く続いています。当初は『ニューディスクアルバム』の後番組として、ジャズを中心とした音楽を放送。初代司会者の松下清子さんのソフトな語り口が特徴でした。

横山欣司さんの時代

1959年10月10日から、2代目の横山欣司さんが担当。「カッコが良くて音楽に強いのが現代のヤング」というフレーズで始まる軽妙な語り口と、最新の洋楽情報を独自の視点で紹介するスタイルで人気を博しました。自らをディスクジョッキーと称し、選曲から構成まで一人で担当。アメリカのディスクジョッキーのようなスタイルを鹿児島で確立しました。

横山さんは、当時まだほとんど知られていなかったビートルズにいち早く注目し、積極的に番組で紹介しました。ビートルズの人気に火が付いた後は、リクエストが殺到し、番組は大きな盛り上がりを見せました。また、ローリング・ストーンズなどの新曲も放送し、番組の反応が全国のヒットチャートを動かすこともありました。

横山さんは海外アーティストとの交流も積極的に行い、レイ・コニフ・シンガーズの特集では、福岡でレイ・コニフ夫妻やメンバーと交流したエピソードを披露しました。

1983年には、27年間にわたるディスクジョッキーとしての功績が認められ、第9回アノンシスト賞で放送活動賞を受賞しました。

城光寺剛さん、太田祐輔さんの時代

横山さんの体調不良により、1985年11月2日から城光寺剛さんが番組を担当。横山さんのスタイルを踏襲しつつ、報道記者からアナウンサーに転身して半年という異色の経歴も話題となりました。その後、1999年2月7日からは太田祐輔さんがディスクジョッキーを務めました。

スマイリー園田さんの時代

2000年4月2日からは、スマイリー園田さんが5代目ディスクジョッキーに就任。横山さんから直接指導を受けることはなかったものの、横山さんの番組に対する情熱を受け継ぎ、現在も番組を盛り上げています。

イベント

番組では、公開生放送やステレオコンサートなど、様々なイベントも開催されました。これらのイベントには多くのファンが詰めかけ、大きな賑わいを見せました。

現在

「ユアヒットパレード」は、放送時間の変更などを経ながらも、現在もMBCラジオで放送されています。長年にわたり、鹿児島の音楽ファンに愛され続けている、貴重なラジオ番組です。

2024年3月29日には、横山欣司さんの追悼特別番組が放送され、多くの関係者やファンが横山さんを偲びました。

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