ユナイテッドアローズ

株式会社ユナイテッドアローズの概要

株式会社ユナイテッドアローズは、東京都渋谷区神宮前に本社を構える日本企業で、セレクトショップを中心とした事業を展開しています。業界の中でも最大手の地位を確立しており、BEAMS（ビームス）、SHIPS（シップス）と共に「セレクトショップの御三家」と呼ばれています。

1989年に元ビームスの社員である重松理氏を含むチームによって設立されたユナイテッドアローズは、初めはメンズビジネス衣料を主に取り扱うショップとしてスタートしました。その後、ドレスやカジュアルのメンズ・ウィメンズ衣料、生活雑貨を含むセレクト編集型のSPA（製造小売業）へと進化を遂げています。現在では「UNITED ARROWS」、「BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS」、「UNITED ARROWS green label relaxing」といった様々なブランドを展開し、国内外で店舗を運営しています。

経営理念

ユナイテッドアローズの経営理念には「真心と美意識をこめてお客様の明日を創り、生活文化のスタンダードを創造し続ける」というスローガンが掲げられています。顧客一人ひとりが自分らしいスタイルで装い、豊かな生活を送ることができるよう努めています。この理念は、世界を豊かにするための信念を持ち、束ねた矢のように突き進んでいく姿勢を示しています。

ストアブランドの特長

ユナイテッドアローズには多岐にわたる店舗ブランドがあり、それぞれに異なるコンセプトがあります。たとえば、ユナイテッドアローズが提案する「豊かさ・上質感」をキーワードにしたライフスタイルや、「美しさ」と「若々しさ」をテーマにしたBEAUTY&YOUTH UNITED ARROWSがあり、さまざまなライフスタイルのニーズに応える商品が揃っています。さらに、「UNITED ARROWS green label relaxing」は、日常に心地よさを取り入れたアイテムを提供し、多行にわたる顧客層に対応しています。

ビジネスモデル

ユナイテッドアローズは、仕入れ商品と自社開発商品を併用するミックス戦略を採用しています。おおよそ全体の50%が仕入れ商品で、残りの50%が自社開発商品となっています。こうしたバランスをとることで、急速に変わるトレンドに対応しつつ、経営の安定を図っています。特に、自社開発商品は利益率も高く、競争力を保持するための重要な要素となっています。

直面した課題

しかしユナイテッドアローズは、過去に不良品の虚偽表示や産地の誤表示に関する問題にも直面しました。例えば、2004年には原産国の偽表示が発覚し、公正取引委員会から排除命令を受けました。また、2007年には女性向けブランドで販売したストールの虚偽表示が発覚し、法的に問題視されました。これらの問題は、ブランドの信頼性に影響を及ぼしましたが、その後の対応によって信頼回復を目指しています。

まとめ

ユナイテッドアローズは、独自のビジネスモデルと多様なブランドを駆使して、日本のファッションシーンで存在感を示しています。顧客に対する真摯な姿勢を持ちながらも、過去の課題にしっかりと向き合い、信頼されるブランドの構築に注力しています。今後も、さらなる進化と成長が期待される企業です。

もう一度検索