ユナイテッド・フットボール・リーグ (2024-)

ユナイテッド・フットボール・リーグ（UFL）

ユナイテッド・フットボール・リーグ（United Football League、UFL）は、NFLのオフシーズンである春季に開催されるアメリカンフットボールのプロリーグです。USFLとXFLという、それぞれ歴史を持つ2つのリーグが統合され、2024年3月30日に最初の試合が行われました。

概要

XFLは、NFLシーズン終了後の春に運営されるリーグとして2020年に復活しましたが、COVID-19の影響でシーズンを中断。2023年に再開しました。一方、USFLは2022年に春のリーグとして再開し、2023年に2シーズン目を運営しました。両リーグは共に8チームで構成され、ほぼ同時期に運営されており、テレビ視聴率もほぼ同じ水準でした。

2023年9月28日、両リーグは合併の意向を表明。同年11月30日には連邦政府の承認が下り、合併後のリーグが2024年3月30日に開幕することが発表されました。そして12月31日、新リーグの名称がユナイテッド・フットボール・リーグとなることが公表されました。2024年1月1日には、参加チームの名称や本拠地などが発表されています。

UFLは、XFLとUSFLの名称を継承する2つのカンファレンスで構成され、NFLのオフシーズンである春季に試合が行われます。レギュラーシーズン後には、上位4チームがプレーオフを戦い、チャンピオンを決定します。

過去には、1961年から1964年、そして2009年から2014年にも同名のリーグが存在していました。

ルール

UFLのルールはNFLとはいくつかの点で異なります。主な違いは以下の通りです。

キックオフ

2024年シーズンはUSFLのルールに準拠していましたが、2025年シーズン以降はXFLのルールに準拠する予定です。これは、2024年以降のNFLのキックオフに類似したものになります。

選手間の衝突による怪我を減らすため、キックオフ時の選手の配置が変更されています。キッカー以外のキッキングチームは相手陣40ヤード線上に、リターナー以外のレシービングチームは自陣30ヤードから35ヤードの間に並びます。キッカーとリターナー以外は、ボールがキャッチされるか地面に落ちるまで3秒間は動けません。

キックされたボールがフィールド外に出た場合、またはレシービングチームの20ヤード線に届かず地面に触れた場合は、キッキングチームの40ヤード線から攻撃が開始されます。

タッチバック

ボールがエンドラインを空中で超えてタッチバックとなった場合は、レシービングチームの35ヤード線からの攻撃となります。ボールがバウンドしてからエンドラインを越えてタッチバックとなった場合は、25ヤード線からの攻撃となります。

オンサイド・コンバージョン

負けているチームが攻撃権を維持する機会を増やすため、キックオフでのオンサイドキックは原則として禁止されています。代わりに、以下のオプションが用意されています。

第4クォーターで負けているチームは、通常のキックオフの代わりに、自陣28ヤードラインから4th & 12ヤードの攻撃を選択できます。この場合、1回のプレーで自陣40ヤードまで進む必要があります。

パス

スクリメージラインを超えない限り、2度のフォワードパスが許可されます。

インターフェア

ディフェンス側のインターフェアの場合、NFLではファウル地点からの1stダウンが得られますが、UFLではスクリメージラインから最大15ヤード地点までとなります。ただし、意図的なファウルの場合は、ファウル地点からの攻撃となります。

成功基準

XFLとUSFLでは、パスキャッチ後にフィールド内の地面に片足が触れるだけでパス成功とみなされていましたが、UFLではNFLと同様に両足が触れることが条件となります。

ポイント・アフター・タッチダウン

XFLのルールが採用され、キックによるポイントアフタータッチダウンは廃止されました。攻撃側は、以下の3つの選択肢からタッチダウンを狙うことができます。

2ヤードラインからの攻撃でタッチダウンした場合：1ポイント
5ヤードラインからの攻撃でタッチダウンした場合：2ポイント
* 10ヤードラインからの攻撃でタッチダウンした場合：3ポイント

守備側がターンオーバーからタッチダウンを奪った場合は、攻撃側が選択したのと同じ得点が加算されます。

オーバータイム

オーバータイム短縮のため、XFLのルールが採用されています。

各チームが5ヤードラインから2ポイントのタッチダウンを狙う攻撃を交互に3回行い、合計点数を競います。3回が終わって同点の場合は、いずれかのチームが成功するまでこれを繰り返し、その時点でゲームは終了します。ビジターチームが先攻となります。

チャレンジ

コーチは、タイムアウトが残っていれば判定にチャレンジできます。チャレンジに成功すれば、もう一度チャレンジできます。失敗した場合はタイムアウトを1つ失い、2度とチャレンジできなくなります。

チーム

2024年シーズンには、XFLから4チーム、USFLから3チームが参加し、ヒューストンを本拠地とする両リーグのチームは合併してXFLのチーム名を採用しました。チームはUSFLカンファレンスとXFLカンファレンスに分かれており、USFLと同様にチームはアメリカ国内の東半分に集中しています。

シーズンとプレーオフ

各チームは10試合を行います。同一カンファレンスの他の3チームとは2試合ずつ、別カンファレンスの4チームとは1試合ずつ対戦します。プレーオフには、各カンファレンスの1位の2チームに加え、カンファレンスに関わらず残りのチームのうち最高の成績を収めた2チームがワイルドカードとして進出します。準決勝の勝者同士がチャンピオンシップゲームに進みます。

ドラフト

UFLへの移行チームを決めるため、2024年1月にドラフトが行われました。

放送

アメリカ国内での放送は、USFLとXFLをそれぞれ放送してきたFOXスポーツとESPNが行います。

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