ユニバーサルホーム

株式会社ユニバーサルホーム

株式会社ユニバーサルホーム（Universal Home Inc.）は、日本の主要な木造住宅販売フランチャイズ企業の一つです。全国に加盟店を展開し、戸建て住宅の供給を主たる事業としています。

設立と成長の軌跡

1995年（平成7年）5月に産声を上げたユニバーサルホームは、設立後まもなく急速な成長を遂げました。翌1996年（平成8年）5月には早くも加盟店数が100店に到達。同年8月には、累計の上棟棟数が1,000棟の大台を超えました。この黎明期の勢いはメディアからも注目され、1997年（平成9年）1月には「日経ベンチャー」誌から「ベンチャーオブザイヤー（未公開企業部門）」を受賞するなど、その将来性が高く評価されました。

その後も事業は拡大を続け、1999年（平成11年）8月には累計上棟棟数が10,000棟を達成。同年9月には日本の新興企業市場であるジャスダックへの上場を果たし、企業としての信頼性と資金調達力を高めました。

上場後も順調に棟数を伸ばし、2001年（平成13年）2月には累計15,000棟、2003年（平成15年）1月には20,000棟、そして2008年（平成20年）1月には30,000棟を突破するなど、日本の住宅市場において確固たる地位を築いていきました。

特徴的な技術と商品開発

ユニバーサルホームの成長を支えた重要な要素の一つが、独自の技術開発です。2002年（平成14年）2月には同社の代名詞ともなる「地熱床システム」を発表しました。これは地面の熱を利用した独自の基礎構造であり、後の商品開発の基盤となります。このシステムを応用し、2004年（平成16年）11月には「地熱床暖房」、すなわち1階の床全面を暖める画期的な全館床暖房システムを市場に投入しました。

これらの独自技術は、外部からも高く評価されています。「地熱床システム」は、その耐震性や津波に対する強さが認められ、2012年（平成24年）10月にはグッドデザイン賞を受賞しました。さらに、災害発生時に子どもたちを守る基礎としての価値が評価され、2014年（平成26年）7月にはキッズデザイン賞も受賞しています。

環境配慮型の住宅開発にも積極的で、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス（ZEH）の普及を促進する『ソラ・イロ+』は2013年（平成25年）10月にグッドデザイン賞を受賞しました。また、子育て世帯向けの収納提案住宅『Kiduki（きづき）』も2014年（平成26年）10月にグッドデザイン賞に選ばれています。太陽光発電システムを搭載した『SOLA・IRO（ソラ・イロ）』は、優れた省エネルギー性が評価され、2015年（平成27年）3月にハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2014を受賞しています。

近年では、アウトドアブランドとのコラボレーションなど、多様なライフスタイルに対応する商品開発も行っています。2021年（令和3年）6月には、DODとの協業によるコラボハウス「キャンパーの住みか」を全国で展開し、新しい顧客層の獲得を目指しています。

経営の変化と現在

上場企業として順調な歩みを見せていたユニバーサルホームですが、2009年（平成21年）3月にマネジメント・バイアウト（MBO）を実施し、ジャスダック市場への上場を廃止しました。その後、2016年（平成28年）12月には、飯田グループホールディングス傘下の株式会社飯田産業の子会社となり、新たな経営体制のもとで事業を展開しています。

子会社化後もその勢いは衰えず、2015年（平成27年）4月には累計上棟棟数が40,000棟、そして2022年（令和4年）9月には50,000棟を達成するなど、供給実績を着実に積み上げています。

広報・宣伝活動

ユニバーサルホームは、テレビ番組の提供やCMへの著名人の起用など、積極的な広報活動を展開しています。過去には「朝だ!生です旅サラダ」「にじいろジーン」「サタデープラス」といった番組の提供スポンサーを務めました。

また、CMやウェブサイトのキャラクターには、谷原章介氏や南こうせつ氏といった知名度の高い人物に加え、近年では前園真聖氏、田村淳氏、お笑いコンビのシソンヌ、モモウメ、そして桜田ひより氏など、様々なタレントや著名人を起用し、幅広い層への認知度向上を図っています。

関連情報

かつては住友不動産の傘下にあった時期があります。また、スポーツ関連では、エスコンフィールドHOKKAIDO（旧札幌ドーム）で開催されるプロ野球・北海道日本ハムファイターズ戦において、大型映像装置に広告を掲載するなど、ユニークな取り組みも行っています。

公式サイトを通じて、最新の商品情報や加盟店網に関する情報を発信しています。

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