ユニパルス

ユニパルス株式会社の概要

ユニパルス株式会社は、1970年に東京都文京区で設立されたセンサ・計測機器のメーカーです。創業者の吉本喬美氏は、独自のパルス技術を駆使して市場に存在しない製品の開発を目指しました。初めての製品は、制御機器や電源装置、高周波応用機器、工業用計測システムなどで、その後、会社は数回の移転を経て、現在は東京都中央区日本橋に本社を構えています。

会社の移転と成長

設立当初から、ユニパルスは製品の多様化に努めてきました。1972年には千代田区外神田に移転し、続いて1974年には台東区入谷に移転。ここで、自社開発のロードセルやロードセル指示計の製作を開始しました。1979年には、埼玉県越谷市に工場を建設し、その後の1981年には本社も同地に移しました。1985年には新しい本社ビルも建て、名古屋、広島、大阪に営業所を設立するなど、全国的な展開を図ります。

2010年には日本橋に本社を移し、次の年には中国に販売子会社を設立。以降もアジア市場に販売拠点を増やすなど、国際的な活動を広げてきました。2014年からは産業用ロボット向けの製品開発を加速させ、2016年にはストレンゲージの内製化を進め、製造基盤を強化しました。

製品ラインアップ

ユニパルスの主要製品は、トルクセンサ、ロードセル、変位計、ウェイングインジケータ、デジタルインジケータ、把持力計、サーボプレスコントローラ、アンプ、ユニサーボ（電動トルクアクチュエータ）、ムーンリフタ（電動バランサ）など多岐にわたります。各製品は、研究開発を重視し、独自の技術を活かして製造されています。

特に、回転トルクメータは、回転する軸からトルクを測定できるセンサとして評価が高く、モータやエンジンの試験に利用されています。広いトルク測定範囲や防滴型のオプションもあり、使い勝手が良いのが特徴です。

また、ロードセルは荷重や重量の測定に非常に便利で、幅広いレンジで対応できるため、多くの計測機器と連携して使用されています。さらに、変位計はナノメートル単位での非接触計測が可能で、精密な位置決めや隙間測定に役立っています。

企業の未来と最近の業績

近年、ユニパルスは技術革新を進め、特にサーボプレスコントローラや电動トルクアクチュエータの開発に力を入れており、これにより産業用ロボット市場への進出を果たしています。2022年にはJCSS校正事業者に認定され、品質管理にも注力しています。

2022年度には、社長である吉本喬美氏がトルク計測器及びアクチュエータの開発で文部科学大臣表彰を受けるなど、技術力の高さが再評価されています。また、2023年にロボテック株式会社を統合し、業務を一元化することで、さらなる成長が期待されています。

まとめ

ユニパルス株式会社は、センサ・計測機器業界において革新と品質を追求し続ける企業です。これからも新たな技術の開発に挑み、顧客のニーズに応じた高品質な製品を提供していくことでしょう。

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