ユバシティ

ユバシティ（Yuba City）

ユバシティは、アメリカ合衆国カリフォルニア州の北部、サッター郡に位置し、同郡の郡庁所在地である都市です。2020年のデータによると、ここには約7万人の住民が暮らしています。歴史は1849年までさかのぼり、サッター郡とユバ郡を含む都市圏の中心的な役割を果たしています。2007年時点でのこの都市圏の人口は164,138人で、やがてサクラメント都市圏の一部となりました。

歴史

ユバシティの地域には、昔からマイドゥ族インディアンが住んでいました。また、19世紀初頭にはスペイン人やメキシコ人の探検隊も訪れました。「ユバ」という名前は、これらの遠征隊が野生のブドウを見つけた際に、スペイン語の「ウバ（uva）」から由来しているとの説があります。1848年、この土地で金が発見され、数名の事業家がユバ川とサクラメント川の支流であるフェザー川の合流点近くに町を建設しました。これにより、金鉱目当ての探鉱者に対する商業の中心地として発展していきました。

1852年にユバシティはサッター郡の郡庁所在地に選ばれましたが、その後の住民投票で一時的にニコラウスに移されました。しかし、1856年に再度郡庁所在地として選ばれた後は、変わらずその位置を守り続けています。さらに、ユバシティは多くのパンジャーブ出身の移民を受け入れており、彼らは農業労働者としてこの地域に定住しました。

地理と気候

ユバシティは、北緯39度8分5秒、西経121度37分34秒に位置し、面積は約9.4平方マイル（24.4 km²）です。地域は主に陸地で構成されており、水域はわずか0.64%を占めているに過ぎません。地中海性気候に分類され、温暖で湿度が高い冬と、暑く乾燥した夏が特徴です。特に夏の8月は温度が全体的に90°F（約32°C）に達し、食用果樹園の花々が美しい春の景観を創り出します。

経済

ユバシティには、世界最大のドライフルーツ加工会社であるサンスウィート・グロワーズの本社があり、ここでは毎年「カリフォルニア・プルーン祭」が開催されていました。しかし、2003年に祭りが終了したのは、費用の上昇やスポンサーの確保の難しさが理由です。雇用主には小売業やヘルスケア関連の企業も多く、農業も重要な産業の一環となっています。

文化と行事

ユバシティはシク教徒のコミュニティが非常に大きく、毎年11月第1日曜日にはシク教徒のパレードが行われ、国内外から多くの人々が参加します。このパレードには、例えば2007年には75,000人以上が集まるなど、非常に賑やかなイベントとして知られています。

政治と教育

州議会ではカリフォルニアの第4上院区と第2下院区に属し、連邦議会では第2選挙区に位置付けられています。教育面では、ユバシティ統一教育学区が公立学校を運営し、隣接するメアリーズビルにはユバ・コミュニティ・カレッジがあります。

著名な出身者

ユバシティにはリチャード・バックナーなどの著名なシンガーソングライターや、プロジェクト・ランウェイの勝者リーン・マーシャルなど多くの著名人がいます。

姉妹都市

ユバシティの姉妹都市には、茨城県の取手市があります。

このようにユバシティは歴史と文化が交じり合い、今日の多様なコミュニティを形成しています。

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