ユンノリ

ユンノリ：韓国の伝統的な遊戯

ユンノリは、朝鮮半島における古典的なボードゲームで、双六に似た形式を持つ遊びです。「ユッ（一言で言えば遊戯に使う棒）」と「ノリ（遊び）」から名付けられたこのゲームは、夫余の五部がその起源とされています。ユンノリは、シンプルながらも戦略的要素を含み、友人や家族と一緒に楽しむのに最適です。

ゲームの構成

ユンノリでは、サイコロの代わりに4本の木の棒（ユッ）を用います。これらの棒は樺や栗の木から作られ、女性が樺、男性が栗を使用することが一般的です。ユッを投げ、その落ち方によって駒を進める数が決まる仕組みとなっています。この点については、日本のまわり将棋における金将と似たような原理が存在します。

ユッの数え方

4本のユッを投げた際に表面に見える刻印の有無が、駒を進める際の数値となります。面の向きによって進む数を決定するため、通常のサイコロとは異なるユニークな要素があります。

ゲームの進行

ユンノリは2チームに分かれて行います。それぞれのチームは4つの駒を持ち、これらを全て到着地点に移動させることが目指されます。ユッの結果として「ユッ」または「モ」が出たら、さらにもう一度ユッを投げることができます。

ユッを投げる際には、布団やむしろの上で行います。もし、落ちたユッの一部がこれらの場所から外れた場合、そのユッは「낙（ナク）」と呼ばれ、投げた結果は無効となり、次は相手の順番に移ります。ただし、このルールは韓国特有のものであり、北朝鮮では異なるプレイスタイルが存在します。

戦略要素

駒を進めようとしたとき、そこに相手の駒が存在する場合、その駒を捕まえることができます。捕まえた相手の駒は盤から追い出され、再度ユッを投げることができますが、「ユッ」や「モ」で捕まえた場合は麻痺して投げられません。また、自分の駒が進もうとしている場所に同じチームの駒がある場合、その駒と合体して「業き（オプキ）」となります。合体には制限がないため、4つの駒全てを一つに背負うことも可能です。

相手に捕まった駒は追い出され、合体した駒たちは解体されてしまいます。

現代のルール

現代の韓国では、ゲームをさらに楽しむために特別なルールが追加されることがあります。その一つが、一本のユッに印をつけ、表が出た場合に「トゥイット（뒷도）」や「ペクト（빽도）」と呼ばれるそのユッに基づいて、駒を一歩後退させることです。この場合、相手の駒を捕まえたときにも再度ユッを投げるチャンスが与えられます。

参考文献と関連項目

ユンノリを楽しむためには、友達や家族との対戦が不可欠です。韓国の伝説的なゲームとして、多くの人々に親しまれてきたこのユンノリを通じて、様々な楽しい経験が広がることでしょう。

参考文献として、申采浩著の『朝鮮上古史』があり、関連項目としては韓国の大手オンラインゲームサイト「ハンゲーム」も紹介されています。ここでは「すごろく」としてユンノリのネットワーク対戦が可能で、日本人でも楽しめるような配慮がなされています。

もう一度検索