ユーリ!!! on ICE

ユーリ!!! on ICE

『ユーリ!!! on ICE』は、久保ミツロウと山本沙代が原案を手がけた、日本のアニメ作品です。2016年10月から12月にかけてテレビ朝日にて放送され、フィギュアスケートの世界を舞台にした熱いドラマが話題を呼びました。

概要

2016年3月に公式サイトがオープンし、AnimeJapan 2016で正式に製作が発表されました。同年9月には先行上映会が開催され、作中で使用される演目は、振付担当の宮本賢二が久保ミツロウからキャラクターのイメージを聞き、20曲分すべてを振り付けた上で、実際に滑って撮影した映像を元にスケートシーンが構成されていることが明かされました。

オープニングテーマはDEAN FUJIOKAが作詞・作曲・歌唱を担当し、エンディングテーマはYURI!!! on ICE feat. w.hatanoが担当しました。また、作中ではテレビ朝日でフィギュアスケート実況を担当している加藤泰平が実況アナウンサー役を務め、本田武史、織田信成、ステファン・ランビエールといった著名なフィギュアスケーターが本人役としてゲスト出演しています。

2018年の平昌オリンピックでは、須崎海羽と木原龍一のペアが劇中曲を使用し、世界中のアニメファンの間で話題となりました。テレビ朝日の小野仁は、本作の制作が社内にロールモデルを作り、『NUMAnimation』枠設立に繋がったと語っています。

あらすじ

主人公は、23歳のフィギュアスケート特別強化選手、勝生勇利。グランプリファイナルで大敗し、引退も視野に入れる中、故郷の温泉施設「ゆーとぴあ かつき」に帰省します。そこで、憧れの選手ヴィクトル・ニキフォロフのプログラムを滑った動画がネットに拡散されたことがきっかけで、ヴィクトルが突然コーチに就任することになります。

ヴィクトルは、勇利ともう一人のユーリ、ユーリ・プリセツキーのコーチを賭けて対決させることになり、それぞれに「エロス」と「アガペー」という対照的なテーマを与えます。アイスショー「温泉 on ICE」での対決を経て、勇利は新たな一面を開花させ、ヴィクトルのコーチのもと、グランプリファイナル優勝を目指すことを決意します。

グランプリシリーズでは、ショートプログラムに「愛について〜Eros〜」を選び、フリースケーティングはヴィクトルにプロデュースを勧められます。過去に作ったオリジナル曲をリメイクし、新たなテーマで挑むことになります。

登場人物

勝生勇利: 本作の主人公。メンタルの弱さが課題だが、負けず嫌いな性格。
ヴィクトル・ニキフォロフ: 世界選手権5連覇を成し遂げた伝説的なスケーター。勇利のコーチとなる。
ユーリ・プリセツキー: ロシアの若手選手。「ロシアの妖精」と呼ばれる。

作品の魅力

『ユーリ!!! on ICE』は、単なるスポーツアニメとしてだけでなく、キャラクターたちの繊細な感情や成長を描いた人間ドラマとしても高く評価されています。特に、勇利とヴィクトルの関係性は多くのファンを魅了しました。また、宮本賢二が振り付けを担当した美しいスケートシーンは、作品の見どころの一つです。

受賞歴

東京アニメアワードフェスティバル2017 アニメ オブ ザ イヤー テレビ部門 グランプリ・アニメファン賞
日本キャラクター大賞2017 ニューフェイス賞
第1回 クランチロール・アニメアワード 最優秀作品賞

など、数々の賞を受賞しています。

劇場アニメ（制作中止）

2017年に劇場アニメの制作が発表されましたが、2024年4月19日に制作中止が発表されました。

まとめ

『ユーリ!!! on ICE』は、フィギュアスケートの世界を舞台に、挫折からの再生、師弟愛、友情などを描いた感動的なアニメ作品です。美しい映像と音楽、そして魅力的なキャラクターたちが織りなす物語は、多くの人々に感動を与えました。

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