ユーリー・エハヌロフ

ユーリー・イヴァーノヴィチ・エハヌロフ

ユーリー・イヴァーノヴィチ・エハヌロフ（Юрій Іванович Єхануров、1948年8月23日 - ）は、ウクライナの政治家。
首相や最高議会代議員を歴任し、一等国家公務員の地位にもあります。彼はブリヤート人です。

生い立ちと初期の経歴

1948年8月23日、ヤクート自治ソビエト社会主義共和国のベルカチで生まれました。1963年にブリヤート自治共和国のブイスク8年制学校を卒業後、15歳でキーウ（キエフ）に移住。
キーウ建設技術学校を卒業後、建築の世界へ進みました。

学術的なキャリア

1984年、キーウ大学にて「建設における資本投資の効率の向上（地域建設と工業団地を例に）」というテーマで論文を提出し、経済科学の候補者号を取得。その後、1992年に同大学で理論応用経済学部の准教授、2004年には教授の称号を得ています。

政治・行政キャリア

1960年代から1970年代にかけて、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国の建築組織でキャリアを重ね、1980年代末にはキエフ市建築総局の経済問題担当次長にまで昇進しました。
1990年代初頭には、内閣附属の経済問題顧問やキーウ市役所での勤務を経て、1993年から1994年まで経済次官、その後1997年まで国有財産基金を率いました。1994年には、ウクライナ産業・企業家同盟の議長に選出されています。

1997年には短期間経済相を務め、同年夏にはウクライナ企業活動問題国家委員会を率いました。

最高議会代議員として

1998年3月、最高議会代議員に選出されましたが、ヴィクトル・ユシチェンコ政権の第一副首相に任命されたため、1999年12月に代議員資格を辞しました。2001年4月の内閣総辞職後も、ユシチェンコとの協力関係を維持し、2002年4月には「我らがウクライナ」から出馬して代議員に再選、産業政策・企業活動問題委員会の委員長を務めました。

ドニプロペトロウシク州知事、そして首相代行へ

オレンジ革命後の2005年4月、エハヌロフはドニプロペトロウシク州知事に任命されました。

2005年9月8日、ユシチェンコ大統領はユーリヤ・ティモシェンコ首相を含む全閣僚を解任し、エハヌロフを首相代行に任命し、組閣を要請しました。この人事は、9月20日の議会審議では否決されましたが、9月22日の2度目の議会審議でようやく信任を得ました。しかし、就任直後にロシア・ウクライナガス紛争が発生し、2006年1月4日に両国が輸入価格の値上げで合意したものの、エハヌロフ内閣は国内で批判を浴び、2006年1月10日に議会から不信任決議案を突きつけられ、総辞職しました。後継首相が指名されなかったため、2006年8月4日にヴィクトル・ヤヌコーヴィチが後継に決定するまで首相代行職に留まりました。

2006年3月の選挙では、「我らがウクライナ」の名簿順位第一位で当選しました。

栄典

名誉記章勲章
ウクライナ・ソビエト社会主義共和国最高会議幹部会賞
* ウクライナ閣僚会議名誉賞

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